読むなら今しかない「USTREAM 世界を変えるネット生中継」

「USTREAM 世界を変えるネット生中継」(川井 拓也)を読みました。

USTREAM 世界を変えるネット生中継

「USTREAM」とは何か?
と質問された時、どのようなサービスか説明することはできます。
でも、何がおもしろいのか、何がスゴいのか、よくわかりませんでした。

何度か観たことはありますが、ダラダラと映像を垂れ流しているだけで、正直、観ていて時間の無駄としか思えませんでした。
そんなUSTREAM未経験の人や初心者にピッタリの一冊だと思います。

この「USTREAM 世界を変えるネット生中継」を読み終わった時、きっと「やってみよう」と思うことでしょう。
僕がそう思ったのと同じように。

まず有名なエピソードから話は始まります。
2010年2月2日、ソフトバンクはユーストリームへの出資の会見と共に決算報告をUSTREAMで生中継しました。
その時、ソーシャルストリーム機能で連動されたtwitterのやり取りです。
@masason Ustreamへの出資凄いニュースですね!表参道店に誰でも使えるUstreamスタジオ作って下さい!アメーバスタジオの向かいですし!
了解。作りましょう‼ RT @himanainu_kawai @masason Ustreamへの出資凄いニュースですね!表参道店に誰でも使えるUstreamスタジオ作って下さい!
孫さんがTwitterでUSTREAMスタジを作ることを即断したことは、その日のうちに私も知りました。
リクエストしたのは著者の川井さんだったのですね。知りませんでした。

第一章:ユーストリームとは何か?
第二章:ユーストリームを視聴する
第三章:ユーストリームでライブ配信する
第四章:ストリームメディア論
第五章:ユーストリームのキーパーソンに聞く
第六章:まとめ----ユーストリーム10のポイント

USTREAMを知らない人のために、ソーシャル鍋やソーシャル引っ越し、ソーシャル徹夜などを例に挙げてUSTREAMのおもしろさを伝え、読者に興味を持たせておいて、USTREAMの試聴方法を説明されています。
そして最後はアカウントの取得方法から配信の方法まで詳しく解説され、ここまで読めば「何かできそう」「やってみようかな?」と思わされる人も多いのではないかと思います。
やってみたいとは思いながら、どこから何をやればいいのかわからず、試したことがなかった初心者にはとても参考になりました。

僕がUSTREAMを知って、初めて観たのは去年だったと思います。
それから何度か観たことがありますが、いずれもどこの誰かわからない人が何やらしゃべっているだけだったり、部屋の中が映っているだけで、とても番組とは思えない内容でした。
ライブカメラとどう違うのかな?
やっぱりVideo PodcastやYouTUbeの方がいいね。
観ているうちに何かおもしろいことがあるのかもしれないけど、こんなもの観ている時間ないよ。
そんなふうに感じて、あまり興味を持てなかったのです。

「番組ではなく動画付きコミュニティーと考える」「動画も重要だけど、ソーシャルストリームが重要」これを理解していませんでした。
USTREAMを生中継テレビ番組と思っていたので、番組として作られているVideo PodcastやYouTUbeと比較しようとしていましたが、最初から比較できるものではなかったことがわかりました。

今日、この本を読んだ後、14時から17時まで川井さんがUSTREAMのセミナーを行うことをTwitterで知りました。
himanainu LIVE on USTREAM「大名古屋USTREAMER養成講座@山ちゃん大ホール」
Twitterが起点となり、視聴者を集め、ソーシャルストリームでコミュニケーションする。
まさにこの本で書かれていることをそのまんま体験することができました。
USTREAM、おもしろい!

「ダダ漏れ」という言葉に抵抗がある人も「プロセスキャスティング」と聞くと、すんなり受け入れられるのではないでしょうか?
この本、読むなら今しかないと思います。
そして実際にUSTREAMやるしかないと。