この世に不思議なものなどなにもない「なぜ宇宙人は地球に来ない? 笑う超常現象入門」

「なぜ宇宙人は地球に来ない? 笑う超常現象入門」(松尾 貴史)を読みました。

なぜ宇宙人は地球に来ない? 笑う超常現象入門

「この世に不思議なものなどなにもない」と常日頃言ってる僕ですが、不思議なことが嫌いなわけではありません。
嫌いじゃないけど、信じられない。

1970年代、あの頃は今よりもっと怪しいテレビが多かったように思います。
UFO、ネッシー、超能力、ピラミッドパワー、心霊写真など、例を挙げると枚挙に遑がありません。
スプーン曲げはできませんでしたが、壊れた時計が動き出すのも経験していますし、学校ではこっくりさんや口裂け女なども流行っていました。この本には載っていませんが、あの当時、ノストラダムスの大予言に不安を感じなかった子供はいなかったのではないかと思います。

当時小学生だった僕はまわりの友達と同じようにそれらの超常現象に魅せられて、何も疑うことなくすっかり信じ込んでいました。
それがいつごろなのか、何がきっかけだたのかも覚えていませんが、気づいた時には疑問を感じるようになっていました。
矛盾に気づき、どれも信じられなくなるまでそれほど時間もかからなかったと思います。

今まで自分は「否定派」だと思っていたのですが、この本を読んで「懐疑派」だと気づきました。
MJ-12(マジェスティック12)も、ロズウェル事件も興味あるけど、信じられないだけなのです。
だから「インディ・ジョーンズ4 クリスタル・スカルの王国」も楽しめました。

「懐疑派」はわけのわからない儀式や神頼みにお金を使うこともありませんし、生活に支障をきたすことはありません。
唯一困るのが「血液型」の話題でしょうか?

「A型でしょ?」とよく言われます。
確かにその通り、A型です。
「やっぱり〜!」
確率の問題でしょ? 日本人の4割はA型だから...
なぜか大抵当てられてしまいます。
これはまだいい。
何型に見えるか?
この質問が一番困ります。
そもそも血液型で性格が決まるなんて思ってもいないので、それぞれどんな性格が設定されているのか知りません。
適当に答えると、よくB型っぽいって言われるけどO型とか、もうどうでもええわ... となってしまいます。
B型の説明書みたいな本がおもしろいからと勧められて読んだこともありますが、これだけ挙げればどれか「あるある〜!」と思うものがあるやろ?
なんて思ったり、思わなかったり...

そんなわけで一人でも多くの人にこの本を読んでもらって、迷信だと気づいて欲しいと思う今日このごろです。

なぜ宇宙人は地球に来ない? (PHP新書)

松尾 貴史 PHP研究所 2009-05-16
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おすすめ平均 starAve
star1久々に下らん書籍だった。
star2松尾さんのミヤネ屋でのコメント、さすが
star3怪しい謎・現象・商売の胡散臭さを論じ、笑えてためになる本
star4松尾さんの立場ならではの裏話が興味深いです
star5まとも人間によるイカサマ世界探訪記

by ヨメレバ