「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」ではなく「MacBook Air」を選んだ理由

「MacBook Air」を購入(正確には注文)しましたので、今日はそのあたりの話をしたいと思います。

6月11日に開催された「Worldwide Developers Conference (WWDC) 2012」で、新しい「MacBook Pro」が発表されるとかねてより噂されていましたので、今か今かと待っていました。
当日は、Apple Storeが更新されると同時にポチッといってしまうつもりでした。

予想通り、今回の目玉「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」が発表されました。
Retinaディスプレイが搭載され、薄く、軽くなり、スペック面でも十分満足でき、あとはポチるだけ。
なのに、その日は結局注文することができませんでした。

懸念したのは、フラッシュストレージが256GBで足りるのか? 512GBにすると最終的に25万円近くになるので高すぎないか? ってことでした。

結局、「MacBook Air」を購入することに決めるのですが、どうして「MacBook Air」を選んだのか?
今回の話はちょっと長くなりますが、もし、僕と同じように「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」「MacBook Pro」「MacBook Air」のどれを買うか迷っている人がいれば、参考になるのではないかと思い書きました。

「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」ではなく「MacBook Air」を選んだ理由

Mac、iPhone、iPad環境

まず、僕が使っているMac、iPhone、iPadについて。

  1. MacBook Pro(15-inch, Late 2011)
    朝から晩まで仕事で使っている仕事用。会社のものです。
  2. MacBook(13-Inch, Late 2006)
    夜、1、2時間、ネット見たり、ブログ書いたり、音楽や写真を管理したり、たまに動画編集したりするプライベート用。私物です。
  3. iPhone 4
    電話もネットもこれ1台。他に何もいらない。私物です。
  4. iPad(Wi-Fi)
    家に置きっ放しで、ほとんど使っていない。私物です。
  5. iPad 2(Wi-Fi+3G)
    常に持ち歩いてる。プライベートな用途には使っていない(使えない?)仕事用。会社のものです。

今回、買い換えるのは、プライベート用の「2:MacBook」です。
主な用途は仕事用の「1:MacBook Pro」では扱えないプライベートのデータを管理することがメインで、持ち歩くことはほとんどなく、使う場所は家です。

この条件だけで選ぶと、「iMac 21.5-inch」がコストパフォーマンスが高くてベストなのではないかと思うのですが、家の中で置き場所が必要なことや、テレビを見ながらさわったり、寝転がってさわったりしたいので、「iMac」は候補から外しました。

Retinaディスプレイ、最高!

2年間「iPhone 4」を使っているので、Retinaディスプレイの美しさは十分理解しています。
しかし、今使っている「MacBook」のHDD使用量がすでに300GBを超えています。

となると、256GBの「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル(184,800円)+外付けHDD」にするか、512GBの「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル(238,800円)」ということになります。

音楽データか写真データを外付けHDDに出せば「256GB+外付けHDD」でもいけるけど、めんどくさそう・・・
かといって、用途から考えると238,800円の「512GB」ってちょっと高い・・・

あまり外に持ち出さないことや、CDをiTunesに取り込むことを考えると、Retinaディスプレイじゃない「MacBook Pro」の方が現実的?

でも、15インチの「MacBook Pro」って、仕事に使っている物とほぼ同じで、新しくなった感がなく、あまり嬉しくない。

かといって13インチの「MacBook Pro」はディスプレイの解像度が1,280 x 800ピクセルで、同じ13インチの「MacBook Air」の1,366 x 768ピクセルより低いのが気に入らない。

となると、逆に13インチの「MacBook Air」もアリか?

でも、メモリを8GBに上げて、SSDも512GBにすると、181,601円。

「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」の184,800円とあんまり変わらなくなってくるな・・・

でも今後のことを考えると、256GBって少ないよな・・・

やっぱ512GBの「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」か・・・

いやいや、用途から考えると238,800円の「512GB」ってちょっと高いよな・・・

最初に戻る。(以下くりかえし)

という無限ループに入ってしまいました。

これを解決するには、Retinaディスプレイの実物を見るしかない。
それからどれにするか、考えようとなったわけです。

Apple Store 心斎橋へ

仕事帰りにApple Store 心斎橋へ行きました。

「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」は、確かによく見ると綺麗でした。
ただ、iPhone 4で見慣れたせいか、目とディスプレイの距離が離れているせいか、思っていたほど感動はありませんでした。

MacBook Pro Retinaディスプレイモデル

あと、職場の「MacBook Pro」より確かに薄くなってるけど、かなり雰囲気が似ている・・・

逆に「MacBook Air」は思っていたより、綺麗に感じました。
Retinaディスプレイじゃないけど、十分綺麗じゃないか? と。
また、見慣れたとはいえ、あらためてこの薄さと軽さはスゴく魅力的に感じました。

そして職場で毎日使っている「MacBook Pro」を見てみると・・・
あれ?
「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」「MacBook Air」を見るまでは気にならなかったのですが、あらためて見てみると、アプリの立ち上がる時間など、ワンテンポ遅く感じるのです。
スペック上はどうなってるのかわかりませんが、この遅さが体感できるレベルなのです。
これがSSDのスゴさなのか?!
一度、SSDを使ってしまうと、もうHDDに戻ることはできなくなるでしょう。

買い換えるなら、SSDを搭載した「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」「MacBook Air」しかないと思いました。

というわけで、候補は「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」「MacBook Air」に絞ることができました。
「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」なら256GB(184,800円)、「MacBook Air」なら512GB(181,601円)

「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」か? 「MacBook Air」か?

要は「Retinaディスプレイ」を取るか? 「512GB」を取るか?
と迷っていたのですが、それぞれのよいところ、悪いところを並べてみると、答えは出ていました。

MacBook Pro Retinaディスプレイモデル

○なところ

  • 綺麗なRetinaディスプレイを誰よりも早く所有できる。

×なところ

  • フラッシュストレージが256GBで「MacBook Air」の半分。
  • 「MacBook Air」よりデカい、重い。

MacBook Air

○なところ

  • フラッシュストレージが512GBで「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」の2倍。
  • Retinaディスプレイと比べると綺麗じゃないけど、思っていたより綺麗で十分満足。
  • 用途を考えると、13インチで十分。
  • 「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」より薄くて軽い。

×なところ

  • 今後、Retinaディスプレイに切り替わっていくことを考えると、次のモデルではRetinaディスプレイ搭載されるかもよ?
  • 「MacBook Air」って旬じゃない? やっぱ今のタイミングで買うなら「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」でしょ?

「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」に惹かれているところは、Retinaディスプレイの美しさ、新しさ、話題性だけで、それ以外に選ぶ理由がほとんどありませんでした。
今の自分には、新しさや話題性はありませんが、「MacBook Air」の方が合っていると思い、「MacBook Air」に決めました。

MacBook Air

しかし、これで終わったわけではなく、さらにここから一週間ほど迷ってしまいました。

カスタマイズはどうする?

フラッシュストレージの容量はもちろん256GBから512GBに。
44,000円は高く感じないわけではありませんが、ここだけはゆずれません。

メモリは迷わず4GBから8GBにしました。これが8,800円とは安くなったな〜。

プロセッサは、正直、「1.8GHzデュアルコアIntel Core i5」のままでもいいかな? と思ったのですが、8,200円の差ならあげておいた方がいいか? と思い、「2.0GHzデュアルコアIntel Core i7」にしました。

意外と迷ったのが、キーボードでした。
以前から、次にMacを買い換える時は、「USキーボード」にしようと思っていました。
ところが昨年末に職場のパソコンが「MacBook Pro」になったのですが、これが「JISキーボード」なのです。
キレイな「USキーボード」か? 実用的な「JISキーボード」か?

職場のパソコンがWindowsでまったく別のキーボードだったら、「USキーボード」にしていたかもしrません。
しかし、同じMacの「JISキーボード」です。

キーボードの使いやすさ、快適に入力できるか? ということにはこだわっています。
パソコンのスペックがいくら高くても、使っている自分とパソコンの接点、入り口となるキーボードが使いにくければ入力スピードは上がりませんし、快適でなければ入力そのものが苦になってしまいます。

そう考えると、「JISキーボード」がベストだと思うようになりました。
なんせ職場でも家でもまったく同じキーボードになるので、何も意識することなく、同じように使うことができるので。

というわけで、このようになりました。

  • プロセッサ:2.0GHzデュアルコアIntel Core i7
  • メモリ:8GB 1,600MHz DDR3L SDRAM
  • 容量:512GBのフラッシュストレージ
  • Apple USB SuperDrive:付属
  • キーボード:バックライトキーボード (JIS)

結局、196,601円となりました。

当初、15万円くらいまでで考えていたのですが、「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」を検討しているうちに金銭感覚がおかしくなり、勢いで買ってしまいました。

う〜〜〜む、さすがApple。
数万円でパソコンが買える時代に20万円でも安いと思って買わせてしまうとは、天晴れ!

(追記)
「MacBook Air」が届きました。使った感想はこちら。
「MacBook Air」(13-inch, Mid 2012)を3週間使ってみて・・・