無料で体験「東京バンドワゴン」

東京バンドワゴン【無料体験版】」(小路 幸也)を読んだ。

東京バンドワゴン(小路 幸也)

タイトルに「無料体験版」と入っているが、これは2013年12月20日までの期間限定で、「kobo」で無料で配信されているものだ。
今、亀梨和也主演でドラマ化されているので、出版社も力を入れているのだろう。

有料版の「東京バンドワゴン」と何が違うのか?
「無料体験版」で読めるのは「プロローグ」と「春・百科事典はなぜ消える」だけで、「夏・お嫁さんはなぜ泣くの」「秋・犬とネズミとブローチと」「冬・愛こそすべて」は収録されていない。
ちょっとだけ無料で体験できてしまう。続きが読みたい人は有料版で。というわけだ。

こういうことができてしまう電子書籍は便利でありがたい。
ちなみに「kindle」でも配信されている。

東京の下町の古本屋「東京バンドワゴン」、三代目店主は79歳の堀田勘一。
長男の我南人(がなと)は60歳にして金髪、伝説のロッカー。
我南人の長女・藍子は35歳のシングルマザー。その娘、花陽(かよ)は、小学6年生。
我南人の長男・紺(こん)は34歳、元大学講師。紺の妻・亜美は、元国際線のスチュワーデス。その息子・研人(けんと)は、小学4年生。
そして、我南人の愛人の子・青(あお)は旅行添乗員で、堀田家の次男として共に暮らしてきたが、女性トラブルを度々持ち込む。
さらにご近所のイギリス人など、個性的な登場人物がいっぱいだ。

読んでみると「あの頃、たくさんの涙と笑いをお茶の間に届けてくれたテレビドラマへ。」というキャッチコピー通り、「昭和のホームドラマ」みたいだった。

僕はハマらなかったけど、この後も「シー・ラブズ・ユー」「スタンド・バイ・ミー」「マイ・ブルー・ヘブン」「オール・マイ・ラビング」「オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ」「レディ・マドンナ」とシリーズ化されているし、続けて読んでいくと、この世界から抜け出せなくなるのではないかと思った。