自分のニオイが気になる? 清潔感に自信がない? じゃあ「お洒落以前の身だしなみの常識」を読もう!

「お洒落以前の身だしなみの常識」(加藤 智一)を読んだ。

お洒落以前の身だしなみの常識(加藤 智一)

男が見かけを気にしてどうする。男は中身だ!
今時、こんなこと言う人はいないと思うが、この本は誰でも気を遣うべき「身だしなみ」について書かれているので、「お洒落は興味ない」と思う人にも、ぜひ読んでもらいたい。
また、30代から50代、それ以上もターゲットに書かれているようだが、20代の人が読んでも決して早すぎることはないだろう。

「清潔であること」と「清潔感があること」は、意味が異なる。
いくら本人が「清潔だ」と思っていても、それを見た相手がそう感じ取れなければ、清潔感があるとは思われないということ。なぜなら、清潔感とは自分ではなく、周囲や他人から評価されるものだから。
洗っているからOKというわけではなく、周囲や他人を意識して、"もうひと手間"をかけよう。という話から始まる。

「1.いま、男に必要なのは"清潔感"があること」では、いかに身だしなみに気を遣うことが大切かが書かれている。この本を読もうと思った人なら、このあたりの話はすでに意識していることだろう。

「2.成功と恋愛のためのスキンケア」も、洗顔後に化粧水やクリームを使っているような、すでにスキンケアに興味のある人には知っている話が多いだろう。
数年前に仕事で化粧品を扱った時、どうして女性は化粧水など使って保湿をしなければいけないのに、男性は必要がないのか? 疑問に思った。口紅など、見た目に影響する化粧品は男性には必要ないかもしれないが、肌の保湿は男性も必要ではないのか? そして調べていくうちに、男性も同じように必要だということに気づき、それ以来、化粧水やクリームを使っている。
だから、ここに書かれていることの多くはすでに知っていたが、ひげ剃り前に乳液を使うといいことや、BBクリームなんてものがあることは知らなかった。今まで何もしたことがないという人には、正しい顔の洗い方や、化粧水や保湿クリームなど、きっと目から鱗が落ちるだろう。

ニオイ、薄毛という多くの人が気になるテーマを扱っている「3.ニオイや汚れを防ぐ、ボディとヘアケアの心得」は、参考になる話が多いのではないかと思う。ニオイや薄毛を抑えるコツが書かれているのだが、髪の毛はしっかり乾かさないといけないと思っていたので、「ドライヤーは"ほどよく乾いたら"、そこで終了」は意外だった。

「4.もっと男前になる、アンチエイジング」になると、上級者向けといった感じで、「大人にこそ使って欲しい、"大判コットン"の底力」のコットンや、「オヤジ肌と決別できる"男の美顔器"」の美顔器など、使ったことがないアイテムや、「ハンサムな唇になる、就寝前のリップクリーム」のように知らない使い方が増えてくるので、とても参考になった。

「女性と会う前に10分で確認・実践できる清潔感チェック」から始まる「5.女性と密着する前の6つの掟」は、女性と密着したり、至近距離でも見られることを前提としたチェックポイント6つが書かれているので、そのような機会のある人は読んでおいて損はないだろう。
「その3 ツメのケアで好感度を高めよ」を読んで、さっそくネイルオイルを買ってみようと思った。

7章まであるが、実質はこの「6."身だしなみ"から自分磨きへ」が最後の章となる。ここまで読んだ人は、それぞれ実践していくと、変わっていくだろう。そんな話になっている。

この本では、化粧水から始まって、いろんなアイテムが紹介されているのだが、具体的な商品名はほとんど載っていない。「ハンドクリームを使うとよいということはわかったが、どれを買えばいいのだ?」読んでいると、それが気になっていたのだが、「7.清潔感を醸し出すための名品図鑑」に載っていた。
「フェイスケア編」が7アイテム、「ヘアケア編」が6アイテム、「ボディケア編」が6アイテム、「応用グルーミング編」が7アイテムで、全26アイテム。どれを買えばいいの?って人はここからスタートすればよいし、お気に入りのブランドなどがある人は、自分の好きなものを揃えていけばいいだろう。

ここで紹介されているものは、通販でも買えるものが多いので、そのまますぐに注文できて便利だ。

自分のニオイが気になる・・・
清潔感に自信がない・・・
それなら、この本は最初の一冊に最適だろう。