「GODZILLA ゴジラ」ぜんぜん何も調べずに観たら、想像していた映画と違った・・・
映画「GODZILLA ゴジラ」を観た。
「ゴジラ」の映画を映画館で観たのは、これで三度目だ。
1954年に作られた第1作「ゴジラ」は観たことがあるが、映画館では観ていない。
初めて観た「ゴジラ」映画は、1984年の第16作「ゴジラ」だ。
その後「ゴジラvsビオランテ」「ゴジラvsキングギドラ」と続いて作られるが、観ていない。
次に観たのは、1998年にアメリカで作られた「GODZILLA」だった。
これでわかると思うが、あまりゴジラ映画は観ていない。
「モスラ対ゴジラ」など、怪獣同士が闘う作品もいくつか観たのだが、ほとんど記憶に残っていない。興味が持てなかったのだ。
怪獣同士が闘ったり、シェーをしたりするコミカルなゴジラは観たくなかったし、これらは「女子供が観る映画だ」と子供の頃に思っていた。
それなら、まだ評判のよくない1998年「GODZILLA」の方が巨大な「ジュラシック・パーク」と思えば楽しめる。
で、今回の「GODZILLA ゴジラ」だが、予告編を見る限り、映像的にはさすがに綺麗で迫力がありそうに感じる。
でも、過去にいろんな日本の漫画やアニメがハリウッドで映画化されて、つまらなくなった。今回は大丈夫だろうか? とちょっと心配しながら映画を観た。
ぜんぜん何も調べずに観たら、想像していた映画と違った・・・
1954年の第1作「ゴジラ」を2014年にハリウッドで撮れば、こんな映画になる。そんな映画だと思い込んでいた。
実際には「ゴジラ vs ムートー」という映画が過去にあったとして、それを2014年にハリウッドでリメイクすれば、こんな映画になる。みたいな映画だった。
最近のTVで放映されている「ゴジラ」のCMではムートーもしっかり映っているけど、ちょっと前まで放映されていたCMは、そんな映画にぜんぜん見えないようなCMになっていた。
いや、観る人のお楽しみとするために、ムートーを映していないんだと思うけど、最初からこういう映画だと知っていれば、観に行ってなかったかもしれない。
まぁ、見終わってみれば、それなりに楽しめたからいいのだけど、「怪獣同士が闘う映画」より「人類の敵、怪獣を人間が倒す映画」の方がおもしろそうに感じるのは自分だけではないはずだ。
さて、何が驚いたかというと、原発と津波だ。
いきなり原発で事故が起こり、派手にぶっ壊れる。さらにその15年後、放射能汚染により立入禁止になっている区域に入ると、自然に覆い尽くされたスゴい場所になっている。また、津波の映像も生々しかった。
この映画をそのまんま日本で作っていたら、まわりの反応はどうだっただろうか?
ちょっと気になった。
第五福竜丸の水爆実験による被爆が「ゴジラ」が作られるきっかけの一つとなったように、おそらく福島第一原子力発電所の事故も今回の「ゴジラ」に影響を与えていると考えられるはずだ。
ただ、今回の原子力発電所、そして放射能を象徴していると思われるのがゴジラではなく、ムートーなのが興味深い。
ゴジラは自然であり、津波であるのかと感じた。
同じように感じた人が多いのではないかと思うが、なかなかゴジラが登場しない。
ゴジラ、まだかよ? と思って観ていて、ようやくゴジラ登場!
あれ? 今回のゴジラ、えらい顔がシャープやなぁ・・・ ん? ゴジラと違うんかよ!
この時、初めてゴジラ以外の怪獣も登場することを知った。
それからさらにゴジラ登場まで焦らされる。
まさにジラースだ。
映画を観ながら、エリ巻き恐竜「ジラース」を思い出した人も多いのではないだろうか。
「ジラース」や「ゴメス」は置いておいて、話を「ゴジラ」に戻すが、ついに「ゴジラ」が登場した時には、あまりにカッコよさに観ている人みんな「キタ〜〜〜〜〜!」となったことだろう。
「ジュラシック・パーク」の恐竜でもない、脇役でもない、堂々とした大物感。
これこそ「King of Monsters」だと思った。
そして、そこからゴジラとムートーの闘いなっていくわけだが、やっぱり怪獣同士の闘いもおもしろいと思った。
思わずゴジラを応援してしまう。
ツッコミどころがないわけでもないけど、怪獣映画なんだから、もっと楽しもうよ。と思った。