「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」この設定は何なんだ?

「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」(七月 隆文)を読みました。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする(七月 隆文)

この本は、たまたま本屋で見かけたのですが、帯に書かれた「泣ける」が気になって、何カ月か前に買いました。

当時、泣きたい気分だったのでしょう。
今はぜんぜん泣きたい気分ではないのですが・・・

細かいところや、肝心な部分はネタバレしませんが、まったく何の予備知識もなしに読みたい人は、ここから先は読まないでください。

まず、恋愛小説だと思って読んだのですが、SF小説でした。

読んでいると、ある程度何が起こっているのかは予想はできるのですが、なぜそのようなことが起こるのかまではわかりませんでした。
読んでいくうちに、謎が解けるのですが「何、その設定は?」という気持ちにさせられます。

「実は、このような事情でした」
正直、ツッコミたいところは山ほどあるのですが、まぁ、ここは「そういうことだったのか」で、まだ納得できます。

「さらに、よくわからないけど、こういう事情なんだ」
何、その設定は?
なんで、そんなことになるの?

「さらに、なぜかこういう事情なんだ」
ちょっと待たんか〜い!
理由や理屈もわかりません。
どうなってんの? とか、いろいろ疑問が出てくるのですが、こういう疑問を感じたり、そこが気になったりするのは僕だけなのでしょうか。

学生の何気ない日常は、ずいぶん昔、こんな気持ちになって、こんなことがあったような気がする。
懐かしい・・・ そして、楽しかったなぁ・・・
とは思いましたが、どうやって、これで泣けと?

普通では考えられない特殊な状況のうえ、さらにわけのわからないルールのできことが起こっているのです。どうしてこのようなことになっているのか、なんでもいいから何か理由が欲しいと思いました。