最初の一冊に「世界のニュースなんてテレビだけでわかるか!ボケ!!...でも本当は知りたいかも。」

毎日、テレビやインターネットを眺めていると、いろんなニュースが目に飛び込んできます。

IS(イスラム国)がテロを起こしただの、ギリシャ危機がどうのこうしただの、iPS細胞がどうのこうのしただの・・・
よく目にするので、何か話題になっていることはわかるけど、イマイチよくわからん。でも、いい大人なら、国際情勢や時事問題の一つもわかっておかなければいけない。

そんな方にオススメなのが「世界のニュースなんてテレビだけでわかるか!ボケ!!...でも本当は知りたいかも。」(さくら 剛)です。

世界のニュースなんてテレビだけでわかるか!ボケ!!...でも本当は知りたいかも。(さくら 剛)

例えば、リーマンショックの説明

住宅バブルの中で担保価値の上昇を前提に多くのサブプライムローンが組まれ、その債券を投資銀行が買い取り証券化、その証券化商品にS&Pなどの各付け会社がAAA格など高い信用格付を付与。しかしバブル崩壊により金融不安が広がり大手投資銀行のリーマン・ブラザーズが破綻、世界中を金融恐慌が襲った。
これがリーマンショックである。

これを読んで、「知ってるよ」とか「ふむふむ、なるほどね」とわかった人は、この本を読む必要がありません。もっと難しい本を読んでください。

著者も、時事問題を勉強しようと思い、最初に「猫でもわかる経済学」みたいなタイトルの初心者向けの本を手にしたそうですが、難しくてさっぱり理解できなかったそうです。

たまたまその本だけが難解だったのかと思い、他にもいろいろと解説書を買ってみたそうです。
「政治経済の本というのは専門用語で難しいので、誰でも理解できるような説明を心がけました」と書いてある本も結局、難しくて理解できなかったと・・・

そこで「自分にもわかる本を書いてやる」と決意して書かれたのがこの「世界のニュースなんてテレビだけでわかるか!ボケ!!...でも本当は知りたいかも。」です。

さすがに、この本なら誰でもわかるはず。と思わせるくらい、やさしく、わかりやすく、そして面白く書かれていました。

上で挙げたリーマンショックなら、住宅をイケメン牧場のイケメンに例えて説明されています。
無職のA子さんがイケイケ質店でお金を借りて、高額なイケメンを買うのですが、どうして、イケメン牧場? と思ったのですが、読んでいるうちにわかりました。

担保にしているイケメンのイケ雄は歳とともにどんどんイケメンになり、10歳より20歳の方が、20歳より30歳の方が高く売れる。この調子なら10年後、20年後にはもっとイケメンになるに違いない。持っていれば価値が上がるので、イケメンを買う人も増え、イケメン牧場全体の価値が上がっていく。ところが、ある日気づけば、イケ雄はお腹も出て、髪も薄くなっていたのです。で、価値が下がるという。実際はもっと詳しく、おもしろく書かれています。

大切なのは、これらの話を読んでから、もう一度、この説明

住宅バブルの中で担保価値の上昇を前提に多くのサブプライムローンが組まれ、その債券を投資銀行が買い取り証券化、その証券化商品にS&Pなどの各付け会社がAAA格など高い信用格付を付与。しかしバブル崩壊により金融不安が広がり大手投資銀行のリーマン・ブラザーズが破綻、世界中を金融恐慌が襲った。
これがリーマンショックである。

これを読むと、理解できてしまうのです。
おぉっ! これはスゴい!

他には、ギリシャ危機、ジンバブエのハイパーインフレなど「世界の経済」について、イスラム国とイスラム過激派、イスラエルとパレスチナ問題など「世界の政治」について、iPS細胞、ヒッグス粒子など「世界の科学」について、温暖化問題、ブータンの幸福度など「世界のその他」について、誰にでもわかりやすく書かれていますので、最初の一冊にいかがでしょうか?