「2014年5月」に書かれた記事

「LIFE!」を観た。

LIFE!

この映画、原題は「The Secret Life of Walter Mitty」で、1947年の映画「虹を掴む男」をリメイクしたものだ。
残念ながら「虹を掴む男」は観ていないので、今回は「LIFE!」だけを観た感想を書こうと思う。

ウォルター・ミティは雑誌「LIFE」で写真管理の仕事をしている。人づきあいが苦手で空想癖のあるウォルターは、想いを寄せている同僚のシェリルにも話しかけられない。ある日、経営の行き詰まった「LIFE」は廃刊が決まり、最終号の表紙は写真家ショーン・オコンネルの写真を使うことになるが、その写真のネガが見つからない。ウォルターは同じフィルムに写っていた写真を手がかりに、ショーンを追ってグリーンランドに向かう。

予告編を観るだけで、ワクワクしてくるのではないだろうか。

毎日同じ生活を繰り返していますか?
仕事で大きな失敗をしたことがありますか?
自分に自信を失くしていませんか?
空想することはありますか?
自分を変えたいと思いますか?

誰でも一つや二つは心当たりがあるのではないかと思う。
そして、最後に・・・

いまを生きるすべての人へ
この映画の主人公はあなたです

自分のための映画・・・
観なきゃ・・・と。

地球の果てまで旅をする。みたいな感じ。
そして、何か大切な物に気づく。そんな感じ。
をイメージしていた。

実際、ウォルターが旅をしてまわるのだが、なんかイメージしていたものと違った。

どう違うのか?
僕がイメージしていたより、地球は狭かった。

LIFE!

世界中どこにいてもケータイ電話がつながって、思えば遠くへ来たもんだと思っていたら、帰る時はあっという間に戻ってくる。
地球って、こんなに狭いのか・・・

いや、これは本当は悪いことじゃないと思う。
ITで便利になり、交通の便もよくなり、感覚的にも物理的にも距離感がなくなってきているのだろう。

ただ、旅情というものが希薄になってきていると感じた。
デジタル化によってLIFE誌が廃刊されるように、便利と引き替えに何かを失っているように感じた。

おもしろかったんだけど、正直、ストーリーはあってないようなものだし、最後も「だからなんなんだ?」と思ってしまった。

「試みの地平線 伝説復活編」(北方 謙三)を読んだ。 女性で知っている人は多くないだろうが、「試みの地平線」を知らない男は少ないだろう。若者向けの情報誌「ホットドッグ・プレス」で掲載されていた作家・北方謙三の人生相談だ。 僕は10代の頃、読んでいたのだが、調べてみると1986年から2002年まで16年間連載していたとい・・・