ハラハラドキドキせずに、安心して観られる映画「エンド・オブ・ホワイトハウス」

新しいジャンルを開拓した映画は、その後、同ジャンルを追随する映画を説明する時に、そのタイトルを使われる。

例えば「音楽版ロッキー」だとか、「老人版ホーム・アローン」みたいな感じで。

あぁ、なんとなくあんな感じね。と、どんな映画なのか、イメージしやすくなる。ただ、オリジナルと比較され、多くの場合はオリジナルの方がよかったと言われてしまう。

Amazonビデオ」で観た映画、今回の「エンド・オブ・ホワイトハウス」は、まさにそんな映画でした。

エンド・オブ・ホワイトハウス

まずは予告編から。

勘の良い人なら、この予告編だけでも薄々感づくのではないでしょうか?

そうです。テロリストに占拠されたホワイトハウスの中で孤軍奮闘一人で戦うという、いわゆる「ダイ・ハード」タイプの映画でした。

ダイ・ハード以降、このタイプの映画は「ホワイトハウス版ダイ・ハード」や「ホワイトハウスのダイ・ハード」みたいに言われてしまいがちです。

もうちょっとよい表現はないのかと思ったりするのですが、一発ですべてを語れる「●●●●●のダイ・ハード」という表現は非常に便利で、かないません。

で、今回もついついダイ・ハードと比べてしまうのですが、ダイ・ハードと比べて出てくる俳優に華がありません。また登場する人それぞれの過去や生い立ちなど、あまり描かれていないので、殺されそうになっても他人事のように感じてしまいました。

だからピンチになっても、あまりハラハラしません。

また、主人公が元SPだけあってかなり強いのです。犯人グループと殴り合いになっても、あまり緊張感がなく、ドキドキしません。

よく言えば、ハラハラドキドキせずに、安心して観られる映画と言えます。

おじいちゃん、おばあちゃんからお孫さんにも安心してオススメすることができます。
ただ、大量に人が死ぬし、レイティングは「12+」なので、12才以上しか観られません。小さいお子さんは12才になるまでガマンしましょう。