2015年、一番よかった映画と言えば、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」。異論は認める。
「「マッドマックス 怒りのデス・ロード」最高にMADで、最高に面白かった!」でも映画館に観に行ったことを書きましたが、結局、映画館に3回観に行きました。
そして2017年、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」がモノクロになって帰ってきました。
「マッドマックス 怒りのデス・ロード<ブラック&クローム>エディション」です。
まずは「なぜモノクロバージョンを作ることになったのか」ジョージ・ミラー監督が熱く語る予告編をご覧ください。
カッコいい! これはカッコいい!
ジョージ・ミラー監督が一番いいバージョンと認めた「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を観ないわけにはいきません。
というわけで、映画館に行ってきました。
映画館でモノクロの映画を観るのは「悪夢を見ているような気分になる「エスケイプ・フロム・トゥモロー」は大人のおとぎ話だった」で紹介した「エスケイプ・フロム・トゥモロー」以来だと思います。
最初っから最後まで、全編モノクロームの世界で、黒、灰色、白のグレースケール以外の色は一切出てきません。
「エスケイプ・フロム・トゥモロー」はモノクロで観ることにより、より気持ち悪く、より怖く感じましたが、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は、よりカッコよくなっていました。
オープニングだけでもそのカッコよさは伝わると思います。この動画を観てください。
いかがでしょうか?
白っぽい景色の中に立つマックスとインターセプターがくっきりと黒く浮かび上がる姿は、この映画の中でも一番カッコよく見えたシーンかもしれません。
元々彩度の低い色調の映画のせいか、いざ始まってしまうと、モノクロだということも忘れてしまうくらい違和感がありませんでした。
次の動画を観てください。ほとんど違和感ないのではないでしょうか?
一番最初の動画で、ジョージ・ミラー監督が「モノクロの方が映えるシーンもあれば、色の情報が少ないことで分かりづらくなったシーンもある」と言ってるように、確かによくなったシーンだけではなく、モノクロになって雰囲気が伝わりにくくなったシーンや、わかりにくくなったシーンもありました。
例えば、湿原の追跡シーンを観てください。
いかがでしょうか?
モノクロも迫力は伝わってくるのですが、カラーの方が幻想的な雰囲気があると思うのです。
月明かりに照らされた泥の湿原地帯は、夢の中のようにも感じる非現実的な空間に感じたのですが、モノクロで見ると普通に夜の景色でした。
映画の中で数少ない、いや唯一かもしれない、希望を感じるシタデル砦の上に残った緑。あの植物は緑色でなければいけないと思うのです。
濃い灰色では希望の色、緑色が伝わりにくいと感じました。
もう一つ、カラーでなければわかりにくいと思ったのが、ウォー・ボーイズの銀色のスプレーです。
ウォー・ボーイズが命を賭けた攻撃をする前に、口に銀色のスプレーをするのですが、カラーではピカピカに輝いた口で「Witness me!」(俺を見ろ!)と叫ぶウォー・ボーイズが印象的でした。
モノクロでは、銀色だと思って見ると銀色に見えなくもなかったのですが、カラーほどのインパクトはありませんでした。
カラーの方がよかった、わかりやすかったと感じたのはそれくらいで、観ている間はほとんどモノクロの映画を観ていることを忘れていました。
実は最近、3Dの映画をあまり必要と感じなくなってきています。2Dでも映画のおもしろさは変わりないし、2Dでも十分に満足しているからです。
それと同じように、映画によっては、モノクロでも十分おもしろいと感じるし、カラーでなくてもよいのではないだろうか? と感じました。
「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は、発売と同時に2DのBlu-rayを購入したのですが、その後、3D対応のプロジェクター「EH-TW6700W」(EPSON「EH-TW6700W」を購入! 〜もうちょっとした映画館ですね〜)を購入したので、3DのBlu-rayを買い足したので、実は2枚Blu-rayを持っています。ちなみにどちらもまだ1回も再生していませんが・・・
「マッドマックス 怒りのデス・ロード<ブラック&クローム>エディション」もよかったけど、これを買うと「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は3枚目なんだよなぁ・・・
どうしよう?