「フラッシュバック」ダニエル・クレイグは最初と最後しか出てこないよ。

映画を選ぶ時、Amazonの説明を参考にするのですが、実際に観てみるとイメージしていたものと違うことがたまにあります。

Amazonビデオ」で観た映画、今回の「フラッシュバック」もその一つです。

フラッシュバック

まずはAmazonの説明を。

ひとりのハリウッド・スターの過去に隠された、残酷な事件の真実が明かになっていく――。
ジョー・スコットは、若くしてすべてを手に入れたハリウッド・スター。海に面した豪邸で、彼は毎晩のように酒と女とドラッグにまみれた淫らな生活を送っていた。そんなある朝、ジョ―が鳴り響く電話を手にすると、聞こえてきたのはイギリスに暮らす母親の声。久しぶりに会話をする母親から聞かされたのは、かつての親友ブーツの突然の死だった。その知らせに衝撃を受けたジョーの脳裏に、封印していた過去の事件が蘇る―。
1970年代、イギリスの海辺の町で起こった残酷な事件が、ジョ―の人生を永遠に変えてしまったのだ。

フラッシュバック(字幕版)をAmazonビデオ-プライム・ビデオで」より

ハリウッド・スターのジョー・スコットを演じるのがダニエル・クレイグなので、007ジェームズ・ボンドのように女にモテモテで華やかな生活をイメージしていたのですが、ちょっと違いました。

確かに体育館のようにデカい豪邸に住んで、お金には不自由していない。でも、酒とドラッグに溺れ、今は落ち目とまでは言いませんが、かつての人気は失っています。観ていて羨ましいとは感じません。ちょっとかわいそうに感じました。

かつての親友ブーツの死をきっかけに、ジョーが忘れていた自分の過去の記憶をさかのぼっていくみたいな話を想像していたのですが、実際には始まって1時間もしないうちに過去の回想シーンになります。

あとは10代の頃のジョーの話になるので、ダニエル・クレイグは最初と最後しか出てこないし、「封印していた過去の事件が蘇る」みたいなサスペンスっぽさはありません。

「あぁ、過去にそういうことがあったのね」みたいな感じ。

作った人が何かメッセージをこめているのかもしれないけど、そこまで伝わってきませんでした。

この映画、女性の裸も出てくるし、性的な描写も結構コッテリあります。R-15指定で15歳未満は禁止になっているので、今はテレビ放送されることはないけど、レイティングシステムがない時代だったら、お茶の間を凍りつかせて、お父さんが「子供はあっちに行ってなさい」と言ってチャンネルを変えていたんじゃないだろうかとか考えてしまいました。