「ソーシャル・ネットワーク」を観た。僕だけの感想なので、黙って一発なぐらせろ!
映画「ソーシャル・ネットワーク」を観てきました。
説明する必要もないと思いますが、「ソーシャル・ネットワーク」(The Social Network)は世界最大のSNS「Facebook」の映画です。
このような説明だと、目の前に立ちはだかる障害を乗り越え、苦労の果てに成功して栄光をつかむサクセスストーリーや、「Facebook」を通して出会った老舗の書店店主(メグ・ライアン)と新興大型書店経営者(トム・ハンクス)の禁断のラブストーリーや、ITやインターネットなど最先端の技術を描いたインターネットストーリーを想像する人もいるかもしれません。
確かに「Facebook」の誕生から現在までを描いているのですが、どちらかというと訴訟や裏切りなどマイナスイメージが強いので、楽しい話を観たいならあまり期待できないかもしれません。
最初に断っておきますが、僕の感想は一般的な感想と大きく異なるようです。
ブログやTwitterなどを見ていると「感動した」「泣いた」「人生観が変わった」なんて感想を多く見かけたのですが、申し訳ないけどそんな風に思えなかったのです。
ストーリーはつまらなくない。いや、おもしろいかな?
ただ登場人物が好きになれなかったのです。
マーク・ザッカーバーグについて、訴訟の話も聞いたことありましたが、映像で見るとぜんぜん違ってきました。
特にこの映画はエドゥアルド・サベリン視点で描かれているので、ザッカーバーグは何を考えているのか理解できないこともあるし、人を裏切ったり、人のアイデアをパクったりする。そんなヤツに描かれています。
だから僕も映画を見終わった後の印象はよくありませんでした。
天才だかなんだか知らないけど、黙って一発なぐらせろ!
映画が始まってすぐ、恋人のエリカに「オタクだからモテないのじゃない。あなたは性格がサイテーだからよ!」って言われてたけど、本当にサイテーなヤツ。
assholeな野郎だ。
それ以上にサイテーだと思ったのは、ショーン・パーカーだ。
Facebookをここまで大きくしたのは彼の功績かもしれない。でも、そんなことはどうでもいい、黙って三発なぐらせろ!
金の匂いを嗅ぎ付けて入り込んでくるハイエナ野郎は大嫌いだ。
こんな感じで。
逆にザッカーバーグ視点で描かれていたら、ぜんぜん違った印象を受けたのではないかと思います。
あと、現在と過去の回想シーンが交互に出てくるのですが、現在と過去が5年ほどしか離れていないので、最初はどっちがどっちかわかりにくかったりしました。
ザッカーバーグがネクタイしているのが現在。それが目印です。
ハーバード大学の学長の言葉「やるべきなのは他人に雇ってもらうことではなく、仕事を創造することだ」を聞いて、大学時代遊んでばかりいた自分が恥ずかしくなりました。
それなのに、学生ときたら2000年代になっても、いまだに馬鹿げた儀式をやっているのが笑えました。ニワトリを1週間連れて歩かされるなんて、80年代の青春コメディー映画の中だけの話かと思っていました。
ハーバードコネクションンのディヴィヤ・ナレンドラが言った「この世界、最初に始めなければ勝てないんだ」は誰でも知っていることですが、あらためて「mixi」が存在する日本では「Facebook」が勝つのは難しいのではないかと感じました。
しかし、頭の中で考えたことを形にできてしまうプログラマーってうらやましい。