全国で上映している映画館が3館の「ベルフラワー」は今すぐ映画館で観ておこう!
6月16日に公開された「ベルフラワー」を観てきました。
7月8日現在、上映している映画館が3館、今後の予定を入れても8館しかないので、知らない人も多いのではないでしょうか?
ちなみに上映している映画館はこちら。
- 東京:シアターN渋谷
- 大阪:テアトル梅田
- 愛知:名古屋シネマテーク
- 兵庫:神戸アートビレッジセンター(7月21日〜)
- 京都:京都みなみ会館(公開時期調整中)
- 群馬:シネマテークたかさき(公開時期調整中)
- 金沢:シネモンド(公開時期調整中)
- 沖縄:桜坂劇場(公開時期調整中)
これってDVDになるのか? って気がするので、気になった人はぜひ映画館に観に行ってください。
実は、この映画を観たのは1週間以上前です。
観終わった時の印象は、よくわからないところもあったし、なんだかなぁ〜って感想でした。
映画館からの帰り道に考えていたことは「マッドマックス観たくなってきた・・・」でした。
ところが、その後、反芻するように「ベルフラワー」のことを考えていると、この映画よかったんじゃないか? って気がしてきました。
そんなわけで、ブログには書かないでおこうと思っていたのですが、やっぱり書くことにしました。
予告編に続き、公式サイトの「ストーリー」がこちら。
焼き殺したいほど、愛してたー。
『マッドマックス2』の悪の首領、ヒューマンガスに憧れる親友同士のウッドローとエイデン。働く気もない二人はプロパン爆破実験や火炎放射器づくりをしながら、日がな銃火器の破壊力追求に明け暮れていた。ある晩ウッドローはミリーという女と出会い、思いがけなくも激しい恋に落ちる。しかし彼女の裏切りを知ったウッドローは、怒りと絶望から正気を失い、火炎放射器を手に狂おしい妄想の世界へと突き進んでいく―。
「CONTENTS | ベルフラワー | 映画「ベルフラワー」公式サイト」より
予告編の動画や公式サイトの「ストーリー」を観ていると、「マッドマックス2」のバイオレンスと火炎放射器のバイオレンスがあわさった、ラブ&バイオレンスみたいな映画を想像し、「マッドマックス」好きの僕はいてもたってもいられなくなり観に行ったわけです。
ぜんぜん違いました・・・
「マッドマックス2」を観てないという理由で、この映画を観るか観ないか迷っている人がいれば、ハッキリ言って「マッドマックス2」のこと知らなくても大丈夫。
どうしても気になるって人は、Amazonのあらすじを読んでおくだけで問題ないでしょう。
家族を失ったマックスは、最強マシン(インターセプター)とともにガソリンを求めて彷徨っていた。 中東戦争の勃発で石油が貴重品となり、各地で壮絶な奪い合いが続発している。 やがてマックスは製油基地を守る人々と暴走族の抗争に遭遇。 ガソリンを条件に別天地への脱出を頼まれ、再び暴走族との孤独なハードバトルに挑んでいく。
「Amazon.co.jp | マッドマックス2 [Blu-ray] DVD・ブルーレイ - メル・ギブソン, ブルース・スペンス, ヴァーノン・ウェルズ, エミール・ミンティ, ジョージ・ミラー」より
あとは「ヒューマンガス」というマスクをかぶった悪い男が出てくるということだけ覚えておいてください。
仕事もなく、女にも縁のないウッドローとエイデンはいつか来る核戦争後の暴力と力が支配する世界に向けて、毎日火炎放射器を作ったりしているわけです。
悲惨な感じはなく、むしろ毎日楽しそう。これでいいのか? この人たち、どうやって生活してるんだろ? アメリカっていい国だなぁ・・・
なんて考えているうちに、ミリーと出会い、あれよあれよといううちにつきあい始める。
えっ? そんな簡単に?
モテないみたいなこと言ってなかったっけ?
僕の好みの問題かもしれない。
それに人の彼女のことを悪く言っちゃいけないと思うんだけど、ミリーってブサイクというか、苦手なタイプ。
逆にウッドローはモテないどころか、むしろそこそこカッコイイ。と思うのです。
あんなブサイクなミリーにも夢中になってしまうことによって、ウッドローが恋愛に慣れていないことを表現する演出かもしれないけど、とにかく何かピンとこないのです。
正直に書いてしまうと、この映画、後半が観ていてよくわかりませんでした。
一人で観に行ったので、終わってから「あれってこういうこと?」と聞ける人もいないし、よくわからないまま・・・
このブログでは、誰でも知っているような過去の映画については遠慮なくネタバレしますが、今回のような公開したばかりの映画はネタバレしないようにしています。
でも、今回はネタバレしてるのか、してないのか、ネタがどれかもよくわかりません。
気になったことや、わからなかったことを書くので、ちょっとでもネタバレがダメって人はここから先は読まないでください。
映画を観てわかった人は逆に教えて欲しいくらいです。
ネタバレするかもよ
大丈夫?
ホントに大丈夫?
こんだけ書いたので、もう大丈夫かな?
後半、よくわからなくなったのは、時間がいったりきたりするからです。
時間が飛んで、あれ?と思っていると、後からその飛んだ間のことが描かれていたりする。
さらに、さっきと違うことが・・・
えっ? どうなってるの? となってしまったわけです。
ミリーに裏切られたウッドロー、結局お前も同じじゃないか!
エイデン、お前はウッドロー、ウッドローって、ウッドローの彼女かよ!
なんてツッコミながら観ていたわけですが、ラストが近づくにつれ、どんどんイヤな方、イヤな方へと展開していくので、イヤ〜な気持ちになっていきました。
え〜〜〜〜〜! これで終わり?!
と思っていたら・・・
えっ? これって、まさかのウッドローの妄想?
いつから? どこから???
どうなってんのよ? 一体・・・
と思ったわけですが、なんせ一人で観たため、誰にも聞くことができず、もう一度観直すしかないかと思っています。
やっぱり、現実逃避したり、こうなりゃいいのに・・・って妄想だったのかな?
この映画の特徴的なところは、映像と音楽ではないかと思います。
SI-2Kキャメラを改造して特別仕様のオプチカル・システムを搭載した「コートウルフ・モデルⅡ」で撮影された映像は、画面に不思議なボケが入り、さらに全体に「Instagram」のように加工が入り、古いフイルムのような、夢の中のような不思議な映像になっていました。
今時の細部までクッキリハッキリのHDって感じの映像とは真逆の雰囲気です。
車が走っているシーンで、車以外ボケボケでどこ走ってるのかも何もわからないような映像なんて他の映画ではないのではないでしょうか?
もう一つの特徴が音楽で、これも「ベルフラワー」のイメージにピッタリで、他の映画にはないものになっていると思います。
映画館の売店で、劇場限定と書かれていたので、サントラCDを買ってしまいました。
CDを聴きながら「Instagram」の写真を見ていると、疑似「ベルフラワー」を楽しめるかも。
なんて思ってたのですが、このCDを聴いているうちに、またこの映画が観たくなってきました。
「ベルフラワー」ってよかったんじゃないか?