ドラマ「火の粉」がおもしろかったので、原作を読んでみたら話が違った
ドラマで「火の粉」がおもしろかったので、原作「火の粉」(雫井 脩介)を読んでみました。
あらすじはこんな感じ。
元裁判官で、現在は大学教授を務める梶間勲の隣家に、かつて無罪判決を下した男・武内真伍が越してきた。愛嬌ある笑顔、気の利いた贈り物、老人介護の手伝い...武内は溢れんばかりの善意で梶間家の人々の心を掴んでいく。
「火の粉 (幻冬舎文庫) | 雫井 脩介 | 本 | Amazon.co.jp」より
これはおもしろかったです。
断言してもよいでしょう。
ドラマもおもしろかったけど、原作の方がドラマより断然おもしろいです。
基本的なストーリーは、ドラマも原作も共通しているのですが、細かいところは結構アレンジされています。特に後半は大きく異なる点がありますし、エンディングはまったく別モノになっています。
なので、ドラマを観て楽しめたって方も、原作を読むともう一度、別のストーリーを楽しむことができます。
読んでいて、家族関係のちょっとしたことにイヤな思いをしたり、どんくさい登場人物にイライラさせられたりしました。でも、これは決してこの本がよくないという話ではありません。
すべて作者の意図した通りに、イヤな思いをしたり、イライラさせられたのです。それだけよくできた話だと言えるのです。
まだ読んでいない人は、もうこれ以上余計な情報を見るより、早く読んだ方がよいと思います。きっと読んでよかったと思えるでしょう。