海外進出するなら必読「Facebookをビジネスに使う本」

「Facebookをビジネスに使う本」(熊坂 仁美)を読みました。

Facebookをビジネスに使う本

僕は1年以上前、いつだったか覚えていないくらい前に「Facebook」のアカウントを取りました。
が、まわりで使っている人もいないし、検索しても知り合いは出てこないし、見知らぬ外国の方から友達申請されるばかり。一人でやっていても何もおもしろくないので、とりあえず承認したら、そのうちメッセージのやり取りを求められるようになって、立ち上げるたびにチャットを求められるのが面倒になり、だんだんやらなくなりました。

そんなわけで、気がつくと1年以上放置していました。
しかし、最近「Facebook」のユーザー数が5億人だとか、「Facebook」を使って売り上げが何倍になった成功事例だとか、耳にするようになってきました。
プライベートではほとんど使っていませんが、ビジネスで使うならどうすればよいか?と考えていた時、この本を手にしました。

タイトル通り、Facebookをビジネスに使おうと考えている方、使えるのか知りたい方にはとても参考になると思いました。
ただし、海外進出している、これから海外進出する場合に限るのではないかと思います。
というのは、日本ではそんなに流行ると僕には思えないからです。
僕は「Twitter」も「Facebook」も本名で登録していますが、おそらく日本では抵抗を感じる人が多いのではないかと思います。それに「mixi」で十分だし。

でも海外進出するなら話は別です。
この本を読んでやるしかないでしょう?

店舗や施設を持つ「ローカル型ビジネス」、インターネットベースの地域性のない「通販型ビジネス」、個人ブランドをベースとして行う「個人ブランド型ビジネス」、すでに強いブランド力をもっている「法人ブランド型ビジネス」の4つの業態に分けて、事例が紹介されています。
そして熊坂さんが最高のマーケティングツールという「ファンページ」の運営のコツ、実際にファンページをどうやって作るのか、その作成方法、ファンを増やす方法まで書かれています。

ファンページで難しいのは、「作ること」ではなく、日々の「運営」である。

普通のWebサイトでも同じなのですが、これはとても大切なことだと思います。
結構あるのが「作ること」でいっぱいになり、「できた〜!」で終わって、そこから先が考えられていないケースです。
そうならないように、運営のポイントが書かれていました。

運営の重要ポイントは三つ。

  1. コンテンツ(Content=ファンと何を共有するか)
  2. コミュニケーション(Communication=ファンとの会話)
  3. コンテスト(Contest=競争意識)

偶然三つとも「C」で始まるので、これを「ファンページ三つのC」と名付けた。

「Twitter」を運営する時に苦労したのが、フォロワーがある程度増えるまでの最初のフォロワーの獲得です。
これが「Facebook」の場合、指定した属性によって個別に表示される「ターゲティング広告」というサービスがあります。要するに誰にでも見られる広告ではなく、住んでいる地域や年齢、性別など登録情報によって絞り込んで表示させられることができる広告なのです。これはビジネスで使う時はとても助かります。この本ではターゲティング広告の出し方まで画面の説明とともに詳しく載っています。

仕事で「Facebook」と考えたら、とりあえず読んでみてください。
きっと参考になるのではないかと思います。