新世代の若者にぜひ読んで欲しい「GIGAZINE 未来への暴言」

「GIGAZINE 未来への暴言」(山崎 恵人)を読みました。

GIGAZINE 未来への暴言

「なんだそんなこと知ってるよ」と思われるかもしれませんが、「GIGAZINE」をご存じない方のために・・・

GIGAZINE(ギガジン)とは株式会社OSA(所在地:大阪府大阪市)が運営している、日本語のブログ形式のニュースサイトである。

サイト名であるGIGAZINEとはオンラインマガジンとしてギガバイト級のサイトという意味で、「MAGAZINE(雑誌)」+「GIGA」を由来とする造語である。編集長は山崎恵人。またWindows Vista、W-ZERO3といった製品に加え各プロバイダの転送量規制などの情報をまとめたサイトへサーバーの提供を行っている(当時はサイトに記載されていたが現在は削除されている)。

国外サイトの記事の翻訳や新製品のレビュー、アプリ紹介、アニメの話題、ジャンクフードなどの記事を掲載している。記事が書けなかったネタを、ヘッドラインと称するリンク集にして紹介している。使用しているブログエンジンはExpressionEngine。

GIGAZINE - Wikipediaより

「GIGAZINE」の集客の秘訣、5つのポイントを聞いてきた」でも書きましたが、あまり「GIGAZINE」のデザインは好きではないのですが、この本の表紙は「GIGAZINE」そのまんまでした。
「GIGAZINE」の名前を覚えていない人でもわかるように、店頭で見かけた時にすぐに気づいてもらえるように、などいろんな狙いがあってこの表紙にしたのだと思いますが、本当にあのデザイン好きですね。
まぁ、独特なのでページの一部を見ただけでも、すぐに他のサイトと区別はつきやすいですが。

タイトルに「GIGAZINE」の文字が入っていたので、「GIGAZINE」の今後の展望、将来についての話かと思いきや、インターネットを取り巻く現状と未来について、というもっと大きなテーマの話でした。
タイトルに「暴言」と書かれているように、ちょっと毒も含まれていて、誰にでも受け入れられるものではないかもしれません。
現に僕もすべてに賛同できたわけではありません。
例えば「パトロンモデル」など、将来の予想などについて疑問を感じるところもありましたし、著作権に関する考え方はゲームメーカーにいた僕とは異なるものでした。
でも、読み物としては楽しめました。

ちなみに20の章に分かれていますが、一応すべてつながった話になっています。そんなわけで、最初から全部通して読みました。

セミナーの時もお話を聞いていて感じましたが、この本からも山崎さんの「仕事=GIGAZINE=インターネット」に対する姿勢が伝わってきました。
また山崎さん言うところの新世代の若者に対しても、「そんなことどうでもいいのに」と思われるようなことにも熱く語られているところは、本当に好きなんだなと思いました。

あとがきに「未来に希望を持てない若者のために、あえて夢と希望を書きました。」と書いてありますが、新世代の若者にぜひ読んで欲しいと思いました。
最初だけ読んだり、パラパラ流し読みじゃダメです。最初から最後までじっくり読んでみてください。