夏に見たい映画「サマーウォーズ」と「ウォーターボーイズ」と青春と...

「サマーウォーズ」を観ました。
去年の夏に観ようと思っていたのですが、タイミングを逃し、気がつくと夏が終わっていました。
別に冬に観ても何も困らないと思うのですが、どうせなら真夏、それも夏の終わりの8月じゃなく、7月に観たい。
そんなわけで、今年の夏まで待っていたのでした。

おもしろい・・・でも、満を持して観たせいか、期待し過ぎてしまったのか、もうちょっと何か欲しい。
そんな風に感じてしまいました。

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映像はキレイだと思いました。
目の前に連なる山々、青空に広がる入道雲、蚊帳から覗く朝顔・・・と、いかにも夏、それも良き昭和の夏って風景を見ていると、懐かしいような気持ちになります。
そこに今ではあまり見かけなくなった大家族。
それとはまったく逆の未来(?)のインターネットの世界「OZ」。
細かい描写でちょっと気になったのは、例えばペットボトルのお茶なら、伊藤園の「お〜いお茶」だとわかるくらい描かれています。他にもいろいろメーカーやブランドがわかるくらい描かれているのですが、あれは広告なのでしょうか?

さて、何が物足りなく感じたのか?
主人公の健二はどこにでもいる普通の高校2年生。ではなく、数学オリンピックの日本代表になり損ねた数学の天才なのです。これがまず感情移入しにくかった原因の一つです。できればこの数学が得意な役は健二の友達で、健二はこちら側(一般人)にいて欲しかったです。
健二が数学の力を駆使して問題を解決していくわけですが、あまり「がんばれ、健二!」とはならないのです。何をやっているのかな?と思っているうちに、勝手に解決していくので、ついていくので精一杯なのです。
また、陣内家の人々も医者や自衛隊員、消防士など、みんな遠い存在で、身近に感じる人があまりいないのです。

最後の決戦が夏希の「こいこい」で決まるというのも、なんだかなぁ... といった感じがするし、さらに夏希の侘助に対する気持ちはどうなったの?とか、気になることがありました。
そんなわけで、今後、夏に観る映画の定番になるかと期待していたのですが、まだしばらく「ウォーターボーイズ」を観ることになりそうです。

「ウォーターボーイズ」は2001年公開の青春映画で、シンクロナイズドスイミングに挑戦する廃部寸前の水泳部の物語です。

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初めて観た時、僕は青春時代なんてとうに過ぎたオッサンでしたが、登場する人、景色、なにもかもがまぶしく感じました。
とてもおもしろい映画なのですが、あまりにもまぶし過ぎて、胸が苦しくなりました。
バカで、真っ直ぐで、一生懸命で、青春そのものに感じたのです。

青春とは何か? これは青春真っ最中には答えは見つからないでしょう。過ぎた後で、振り返った時に初めて答えが出るものだと思います。
そして、その答えも人それぞれ異なるはずです。
でも、この映画を観ると、きっと多くの人がこんな青春を過ごしたかったと思うのではないでしょうか?
観ているうちに、一夏のよい思い出のようにすら感じてきます。

あの頃の自分は何をしていたのだろう?
もっとあんな風に過ごせばよかった、こうしておけばよかった、どうしてもっとやらなかったのか?と思うことがあります。
今からあれこれ考えてもどうにもならないのですが、そんな時に観ると、あの頃楽しかったよな・・・と思えてきます。

この映画を観てから、シルヴィ・バルタン(Sylvie Vartan)の「あなたのとりこ(Irresistiblement)」を聴くだけで、あのプールを思い出すようになりました。
輝く水面、水中を漂う泡、そして水しぶき・・・
まぶし過ぎて、胸が苦しくなります。
それでも、また観てしまう。
もっと夏に観たいと思う映画が登場するまで、きっと夏が来るたびにこの映画を観ることになると思います。

しかし、この映画の時の平山あやのかわいいこと・・・