「モレスキン 人生を入れる61の使い方」で紹介されているモレスキンはもはやノートじゃなかった

前作の「モレスキン 「伝説のノート」活用術~記録・発想・個性を刺激する75の使い方」を読んだ後、しばらく使っていなかったモレスキンを再び使うようになりました。
さらに、それまでプライベートでしか使っていませんでしたが、仕事に使うようになりました。今では9:1くらいで仕事の方がメインで使っています。

さて、世の中の人はどのような使い方をしているのだろうか?
そんなことを考えていた時、この「モレスキン 人生を入れる61の使い方」が出版されることを知りました。
ただ、紹介文を読んでも、61人の使い方を紹介していることはわかりましたが、書いてあることがスケールが大き過ぎてピンときませんでした。
文字中心の人、イラスト中心の人、貼り付けたり、塗ったり、切り抜いたりと、それはもうノート術を超えた、生きていくためのノートの使い方?
感じたのは、今まで読んだノート術の本とは違うということだけでした。

実際に手に取ってわかりました。
モレスキンのラージにあわせた妙なサイズに、丸くカットされた角、そしてしおり紐など、こだわって作られていることが伝わってきます。ちなみに全ページカラーの総天然色!
確かに今まで読んだ読んだノート術の本とは違う。

情報の管理方法や、便利な記録の仕方や、効率よくノートを使う方法を紹介しているノート術の本と何が一番違うのか?
それは自分が読み返すために書いたものか、他人に見せるために書かれたものか、そこではないかと思いました。
僕のモレスキンもそうですが、全部自分のために書いたものなので、他の人には何の役にも立たないし、見てもおもしろくありません。

この本に掲載されている人は「自分のために書いたものだ」とおっしゃるかもしれません。
でも、どれも自分のために書いたメモではないのです。もはやノートじゃない。これは他人に見せるための作品なのです。
僕にはそのように見えました。
もっと他のページも見たい! と思うようなものばかりなのです。

ここに載せられている人たちは、今までこれらのモレスキンをどう使っていたのか、気になりました。
まさか作るだけ?
本当に後で自分が読み返すためだけに、これだけのものを作っているのか?
今回は本に掲載することで、作品を発表することができたけど、今までどうしていたのか?

そのようなわけで、よくある「できる人のノート術」みたいな本を期待しているなら手を出さない方がよいかもしれません。
でもこれまでとはまったく異なるモレスキンの使い方に出会えます。
こういう使い方もアリなのか?
人に見せて楽しむためのモレスキンをもう一冊持ってみようかな?
そんな風に感じればラッキー。
もしかすると、いつか登場するモレスキン本の第3弾に載るようなモレスキンができるかも?

いや〜、この本は発売日に買ったのに、書く時間がなくて遅くなってしまった...