「永遠の0」がつまらない理由

「永遠の0」(百田 尚樹)を読んだ。

永遠の0(百田 尚樹)

最近、何を読んでもおもしろいと感じない。「感動した」と評判の本を読んでも感動できない。
何か感情が枯れてしまったかのように、何も感じない。

というわけで、感動すると評判の「永遠の0」を読んだ。

単刀直入に言おう。

感動できなかった・・・

あらすじを3行で書くと「終戦から60年目の夏、健太郎は戦争で亡くなった祖父の生涯を調べるために、祖父の戦友たちの話を聞く」
あっ、2行で終わった。

あらすじを読んだだけで、涙腺の弱い人なら涙が止まらなくなる。なんとなくそんな予感がする。

しかし、ダメだった。

600ページ近い話を一気に読んでしまったくらい、なかなかおもしろいとは思った。
では、何がダメだったのか?

現代でいろんなお爺さんに戦時中の話を聞くのだが、過去の話はなかなかおもしろい。
しかも過去の話が全体の9割近くを占めている。満足度は高い。

が、残りの1割ほどの現代の話がヒドすぎるのだ。
とにかく稚拙。

中学生向けの話でも読んでいるのかと思うほど、健太郎や姉、その他まわりの人間が薄っぺらい。
爺さんの話を聞いて更生して金髪をやめたとか、もう読んでいて恥ずかしくなった。

さらにストーリーもヒドく、最後に驚く展開があるのだが、「なんじゃ、そりゃ!」と思ってしまった。

そういうところ気にしちゃダメなのかな?
どうしてこれが高い評価なのか、よくわからなかった。