もし現在の日本にキカイダーがいたら...「人造人間キカイダー The Novel」

「人造人間キカイダー The Novel」(松岡 圭祐)を読んだ。

スイッチオン!
ワン ツー スリー
電流火花が 体を走る
ジロー チェンジ(チェインジ) キカイダー

これを読んでメロディーが思い浮かんだ人、何も迷うことはない。
今すぐ、この本を買って読むべきだ。↓

間違いない。
絶対楽しめるはず。

本屋でたまたまこの表紙を見つけた。

人造人間キカイダー The Novel(松岡 圭祐)

おっ! キカイダー!
懐かしいなぁ・・・と思って手に取ってみた。

「人造人間キカイダー」は、1972年から1973年にかけて放映された石ノ森章太郎(放映当時は石森章太郎)原作の特撮テレビ番組だ。

放映から40年後、なぜ今このタイミングで「キカイダー」なのか?と思ったら「2014年映画化」と書いてあった。
そう言えば、何年か前に「ハカイダー」は映画化されていた。

「キカイダー」の映画も観てみたいが、来年まで待っていられない。
映画の前にまずは本だ。
というわけで、読んでみたのだが、本の帯に書いてある通り「SF冒険小説」で、「もし現代にキカイダーが生まれてきたら・・・」という話だった。

登場するのは、キカイダー(ジロー)、光明寺ミツコ、マサル、服部半平とオリジナルと一緒だし、キカイダーを作ったのも光明寺博士でオリジナル通り。敵のダークもハカイダー(サブロー)、プロフェッサー・ギル、ダークロボット、アンドロイドマンとオリジナルと変わりない。

子供向けの番組にしては、元々よくできていたこともあって、設定なども大きく変わっていない。例えば世界征服を企む悪の組織「ダーク」が表向きは武器、兵器製造企業であるなど、今でも通じるような設定だ。

オリジナルと違うのは、東日本大震災は2011年に起こっているし、ロボットレストランや、ドン・キホーテも存在する現在の話ということだ。
だから、良心回路や、ギルの笛など、40年前では仕組みを説明できなかったことが現在の化学でそれらしく説明されている。
読んでいるうちに、本当に実現できそうな気にもなってくる。かもしれない。

今まで子供の頃のアニメや特撮モノがリメイクされて、ガッカリしたことは一度や二度ではないだろう。
でも、この「人造人間キカイダー The Novel」は違う。
きっと「人造人間キカイダー The Movie」も満足できるのではないかと、期待させられた。

「人造人間キカイダー The Novel」の続き「キカイダー01 The Novel」も、ぜひ書いてもらいたい。
絶対読むよ。