「ストーリーでわかるマーケティングの基礎」わかりやすいと言えばわかりやすい。かも?

「ストーリーでわかるマーケティングの基礎」(竹内 謙礼)を読んだ。

ストーリーでわかるマーケティングの基礎(竹内 謙礼)

どんな本を読んでも、何か一つでも、新しいことを知ったり、勉強になればいいと思っている。実際、どんな本でも一つは参考になることがある。

だが、この本は珍しく、一つも参考になるようなことがなかった。

タイトル通り、マーケティングの基礎がストーリー仕立てでわかるようになっているので、当然その分、普通のビジネス書と比べると、余計なストーリー部分にページが使われてしまうので、非常に内容が薄くなっている。
初心者向けのマーケティングの本だと数ページ、数十ページの内容しかないのではないだろうか?

SWOT分析だとか、4Pだとか、マーケティング用語を簡単に説明しているだけで、これを読んでマーケティングを理解できるようなものではない。
本当に基礎の基礎。用語だけの紹介に終わると思っておいた方がよいだろう。

中級者以上の人は知っていることしか出てこないので、読む必要はないだろう。かといって、初心者に勧める本か?と言われると、結局、この本だけでは何もわからず、他の本を読むことになると思うので、初心者にも特別オススメというわけでもない。

じゃあ、誰が読む本か?
それが僕にもわからなかった。

あえて、オススメするなら・・・

  • マーケティングの初心者向けの本を読もうとしたけど、挫折して読めなかった人
  • 読んだけど、理解できなかった人
  • ビジネス書よりも小説が好きな人

あたりかな?

株式会社ハマグリ缶詰のマーケティング部のメンバーが主役で、マーケティングのことを勉強していくのだが、同時にその知識を活かして、マーケティング部のダメ男・佐々木君をモテる男にしていくので、わかりやすいと言えばわかりやすい。かも?

興味を持った人は、どうぞ。