女性は読まない方がいいかも?「をのころん」これが彼氏や上司、父親、兄弟など、男の本当の姿
漫画を読まなくなってから、ずいぶん経った。
べつに漫画が嫌いになったわけではない。本を読むようになって、徐々に読まなくなっていった。
「漫画に関する情報を集めなくなり、どの漫画がおもしろいかわからなくなった」ことや、「カバンの中に入れて持ち歩く時、本と比べてかさばるし、家に保管する時にも場所をとる」ことが大きい。
しかし、後者の問題は、2012年にKoboとKindleを購入して解決した。
KoboもKindleも容量に上限はあるが、数日間楽しめるくらいの漫画を入れることはできるし、一度購入した漫画は読みたい時に再度ダウンロードできるので、場所を取らずに何冊でも購入することができる。
残ったのは、前者の「おもしろい漫画」に関する情報だけになった。
Kindleには「コミック 期間限定無料タイトル」という、期間限定で無料で読める漫画がある。1巻だけお試しで無料で読めるので、よかったら続きは買ってね! ということだ。Koboにも同じような「期間限定無料コミック」がある。これらのサービスを使ったりして探していたのだが、ようやくこれだと思うものに出会った。
「をのころん」(ルノアール兄弟/高本 ヨネコ)だ。
「女子高生が一から学ぶ男の生態白書」というコピーや、男の人が持っている赤と白の縞々のモノで想像がつくと思うが、下ネタ満載だ。
人一倍オトコに興味があるが、極端な恥ずかしがり屋の女子高生・小野緒乃子が銭湯の男湯やレンタルビデオのAVコーナー、キャバクラ、個室ビデオなど、ディープなオトコの領域に潜入するという話で、掲載されている内容はこの通り。
- 男湯にはムキムキな男がいっぱい
- AVを借りよう!
- いざキャバクラ!
- 坂の上の雲のように白くてふわふわしたものを求めて
- RING RING HOUSE
- 緒乃子のホールツアー
- お外で呑もう!
- 潜入!カプセルホテル
- 個室の中の物語
- 飲酒の聖域
- 緒乃子の卒業式
タイトルを読んだだけで、内容が想像できてしまうものもあるが、ほとんどが下ネタ系だ。
ちなみに最初の「男湯にはムキムキな男がいっぱい」も、筋肉ムキムキの話ではなく、モノをムキムキするという話だ。
しかし、男ってアホ(バカ)ばかりだなと、我ながらあらためて気づかされる。男性はわかっていると思うが、あまり男を理解していない女性が読むと、ショックを受けるかもしれない。でも、これらは事実だ。普段カッコいい彼氏も、頼りがいのある会社の上司も、父親も、兄弟も、本当はみんなこんなものだと思って間違いないだろう。
気になったことが一つあった。この漫画のターゲットは誰なのか。
「女子高生が一から学ぶ男の生態白書」ということなので、女性向けの「男性の生態紹介漫画」なのか? あるいは、男性向けの「あるある漫画」なのか?
掲載されていた「漫画サンデー」(2013年2月に休刊)が青年向け漫画雑誌らしいので、後者の男性向けの「あるある漫画」ということなのだろう。
男性は読んでいると、共感できるものが一つや二つはあるだろう。そして自分の知らない世界の話については、緒乃子と一緒に興味深く読むことができる。
つまり、知っている世界の話も、知らない世界の話も、どちらも楽しめるようにできている。ということで、女性も、知らない世界の話を楽しめる。ということになる。
結論、「をのころん」は老若男女、誰が読んでも楽しめる漫画でした。
ただし、下ネタがダメな人は除く。