今が最高の買い時。毎日持ち歩きたいカメラ RICOH GRを買った!
RICOHのデジタルカメラ「GR」を買った。
「SONY α55 買いました!」で紹介したSONYの「α55」と、Panasonicのミラーレス一眼「GF1」を持っているので、今持っているカメラはGRで3台になる。
最近、写真を撮りに出掛ける機会が減ってきた。カメラを常に持ち歩き、ふとした時にカバンからカメラを取り出して撮る。そんな日常の風景を撮ることの方が増えてきた。
そうなると、常にカバンの中にカメラを入れておくことになる。自然とメインのα55よりも、サブで購入したGF1を使う機会の方が増えてきた。さらに、最近はGF1も大きく感じるようになってきた。
カバンに入れっぱなしでも気にならない大きさで、綺麗に撮れるカメラが欲しい。
そう考えるようになって、いろいろ選んだ末に購入したのがこのGRだ。
実は、リコーのカメラは好きで、フィルムカメラの頃は「GR10」を持っていたし、最近まで「R8」を持っていた。
GR10は確か旅行先でどこかに置き忘れ、10分もしないうちに戻ったが、カメラはすでになく、戻ってくることはなかった。カメラそのものが戻ってこなかったのも悲しかったが、撮った写真が戻ってこなかったのはもっと悲しかった。フィルムカメラだったので、その時撮った写真を見ることもできなかった。
「R8」は、ある日電源をオフにしてもレンズが出たままの状態になり、それ以来何も反応しなくなってしまった。カメラは、使い勝手やスペックに不満を感じたり、新しいカメラを買ったりして、使わなくなることが多いのだが、GR10も、R8も、使えるのに使えなくなってしまった数少ないカメラだ。
そんなわけで、好きなのだが、あまり相性がよくないように感じるリコーのデジカメを買ってしまった。しかも、このGR、発売されたのは2013年5月で、発売から2年も経とうとしている。
「もうちょっと待てばモデルチェンジして新型が発表されるのに?」
いや、逆に今が最高の「買い時」だと思うのだ。
このGRも発売された頃は9万円ほどしていた。今は6万円前後だ。
なんと、Amazonなら55,749円で買えてしまう。安い! 安すぎる!
GRをご存じの方なら理解してもらえると思うが、最新の機種に買い換え続けるようなカメラではない。むしろ、一生使いたいと思わせてくれるようなカメラなのだ。
そんなわけで、かなり安くなっている今、買うしかないのである。
発売から2年も経っているので、今さら紹介する必要もないと思うのだが、自分の記録のために載せておく。
箱の中身はこんな感じ。
ファームウェアが公式サイトの「Firmware Update Software for GR」で、アップデートされている。ちなみに購入したGRのバージョンは2くらいだったが、現在公開されているのは「4.00」だ。
そんなわけで、分厚い取扱説明書が入っているが、取扱説明書と実機で異なっているところもある。
最新の取扱説明書は「GR サポート情報」からPDFでダウンロードできるので、問題ないだろう。
ダウンロードしたPDFをスマートフォンなどに入れておくと、いつでも好きな時に読めるし、検索してすぐに目的のページを探せるので、とても便利だ。
最近のスタイリッシュなコンパクトデジカメと異なり、ちょっとダサめのフィルムカメラっぽい見た目が逆にカッコよく感じる。でも、一般的にはパッとせず、カッコ悪く感じるのかもしれない。
電源ボタンをオンにすると、電源ボタンのまわりが緑に光る。ちょっとGRっぽくない演出に感じるが、わかりやすいので気に入っている。
ついていて当たり前と思われるズームはない。
単焦点レンズが好きで、フィルムカメラの「GR10」も、28mmの単焦点レンズだったし、「35mm単焦点レンズ「DT 35mm F1.8 SAM(SAL35F18)」を買いました」で紹介したようにα55でも単焦点レンズを使っていた。
ずっとズーム付きのカメラを使っている人からすると、ズームがないと不便と思われるかもしれない。
確かに、運動会で子供写真を撮ったりするのには不向きだが、趣味の写真なら、小さければ近づけばいいし、画面からはみ出せば離れればいい。それだけなのだ。
液晶パネルはタッチパネルでもないし、方向を変えることもできないので、自撮りにも使えない。ついでに言うと、手ブレ補正もない。でも、それがGR。誰もが欲しくなるようなカメラではないので、これでいいのだろう。
値段据え置きで搭載できるなら、搭載してくれてもいいが、値段が高くなるなら必要ないかな。あればいいが、ないならなくてもいい。その程度のものだと思う。
数少ない不満の一つがこれだ。
充電は本体を使って充電する。つまり、充電している間はカメラを使えない。バッテリーを使い切るほど撮らないなら、これで問題はないだろう。ちょっと撮って、バッテリーが減っていれば充電する。これの繰り返しなので、問題ない。
問題は旅行などで大量に撮りたい時だ。充電器だけで充電できるなら、バッテリーを複数持って行き、空になったバッテリーを充電している間に、別のバッテリーで撮影することができる。ところが、充電している間、本体が使えないので、このような使い方ができないのだ。
一応、別売りで充電器が売られているので、この問題は、まぁいい。
困るのは充電の時に使うケーブルの端子だ。一般的なUSBケーブルなら、「Kindle」や「Kobo」を充電するために、いつも持ち歩いている。
見たことない規格のケーブルなので、GR用にまた持ち歩かなくてはいけないのだ。ここが数少ない不満だ。なんとかできなかったのかと思う。
ボディはマグネシウム合金で、少しザラッとした表面加工がされている。持つと、ヒンヤリとした金属の手触りから高級感が味わえる。
金属と聞くと、重いと思われるかもしれないが、持ってみると逆に軽く感じる。個人的な好みで言うと、もう少し重くてもいいくらいだ。
手にした時の感触で、満足感を与えてくれる数少ないカメラの一台だ。
手ぶれ補正がないことを書いたが、便利な機能がぜんぜんないというわけではない。「使い慣れたデジカメを「Eye-Fi mobi」で、最新のデジカメにしてしまおう」で紹介した「Eye-Fi」対応しているのは、とても便利だと思う。
撮った写真をスマートフォンに転送できるのだが、全部の写真を自動で転送することもできるし、転送したい写真だけを選んで転送することもできる。
転送した写真は、スマートフォンで撮った他の写真と同じように扱えるので、TwitterやFacebookにそのままアップすることもできるし、Instagramに加工してアップすることもできる。
普通のブログなら、この後、GRで撮った綺麗な写真を紹介するのだろうが、紹介できるような写真がほとんどなかった。
毎日持ち歩いているのだが、あらためて見直すと、食べ物の写真ばかりだった。あまり参考にならないと思うが、せっかくなので・・・
iPhoneで撮るのとたいして変わらないではないか
と思われるかもしれないが、よ〜〜〜く見ると、違う。と思う。たぶん。
レタスの緑の再現性が・・・ とか、難しいことはよくわからないが、撮る時の音が小さいのがとても便利。
iPhoneだと、デカい音で「カシャッ!」と鳴るが、GRは音を小さく設定しておくと、小さく「カチッ」くらいなので、飲食店でも目立たないのだ。
絞りを2.8のままでは酢豚の中央あたりに焦点をあわせると、後ろのチャーハンまであわなくなってしまう。見ていると、腹が減ってくる。
写真とはぜんぜん関係ないが、ハンバーガー美味かった。
マクロをオンにしていても、あんまり近くまでは寄れない。
外を歩いている時に撮った。
まわりに人がいると、「あいつ、盗撮してるんじゃないか」とか思われるんじゃないかとか気になって、撮りにくい。そんなわけで、人が写っていない写真がどうしても多くなってしまう。
後で見ると、なんとなくさびしい感じがする。
まわりに人がいても、空を撮っていれば大丈夫かな?
と思って空を撮ろうとした。
でも、やっぱり「あいつ、盗撮してるんじゃないか」とか思われるんじゃないかとか気になって、「いや、木を撮ってるんですよ」とアピールするために、木を撮った。
公園も雨で人がいない時なら、盗撮を気にせず撮れるはず。
と思って撮ろうとしたが、もし撮っている時に誰かが来て見られたら「あいつ、盗撮の下見をしてるんじゃないか。今度、幼女を盗撮しようと思っているんじゃないか」と思われてはいけないと気になってしまった。
つくづく世知辛い世の中になったものだと思う。
こうして撮った写真は、カメラで加工できたりもする。
撮っても 撮っても 撮っても 撮っても 撮っても 撮っても 大スキよ GR
I like you.
撮ってももちろん満足。
でも、所有するだけでも、満足させてくれるカメラ、そんなGR。
これからも毎日持ち歩いて、盗撮と思われないようにコッソリ撮っていきたい。