これ一冊でOK「見込み客の心をつかむウェブマーケティング戦略」
「見込み客の心をつかむウェブマーケティング戦略」(影浦 誠士)を読みました。
これ一冊で、バナー広告からリスティング広告、アフィリエイト広告など、ネット広告の歴史や、SEOのトレンドの移り変わりなど、学ぶことができます。
これからウェブマーケティング、デジタルマーケティングに携わる方、勉強しようとする方には、これ一冊でザックリしているけど、一通り抑えることができるのではないかと思います。
その反面というか、だから、ある程度、ウェブマーケティングについて知識のある人には、全体的なおさらいにはなるけど、新たなことを知ることは、ほとんどないのではないかと思いました。
おそらく、ほとんど知っている話、わかっている話が多いでしょう。
かと言って、まったく役立つ情報なしというわけではないので、参考になるところもあると思います。
というわけで、以下は自分用のメモ。
コンテンツ制作について。
多くの人にとって斬新で面白いオリジナリティあふれるコンテンツは、あなたが日々働いている会社の業務の中にあります。
普段何気なく目にしていることや常識と思っていることが実は知られていなくて、多くの人が「へぇー」というようなネタは割と容易に見つかるのではないでしょうか。製品を作っている会社であれば「工場に潜入」や「担当者にインタビュー」「○○ができるまで」なども面白いコンテンツに仕立てることができます。
すでに会社のファンである既存客のインタビューを連載コンテンツにするのも一定数が集まれば記事としても面白いですし、戦略上も非常に有効だと言えます。
SNSで、どのような情報が「シェア」されやすいのかについて。
では、どのような情報であれば、シェアしてもらえるのでしょうか。簡単に言ってしまえば、情報をシェアすることでその人にとって何らかのメリットがあるときです。
ここでいうメリットとは、広告収入など金銭的なメリットばかりをさすものではありません。多くの人は商業目的ではなく、個人的な欲求に基づいてSNSを利用していますから、どちらかと言えば心理的な満足感(メリット)の方が大切なのです。
心理的なメリットは次の三つに分けられます。
- その情報の面白さを他の人にも分かってもらいたい
(共感願望)- 貴重な情報をシェアすることで自分の価値を高めたい
(承認欲求)- 情報をシェアすることで社会の役に立ちたい
(社会貢献)
情報の拡散を狙うのであれば、「まず誰に知らしめればよいのか」という伝播経路の戦略と、「どのような情報であれば拡散してもらえるか」というネタに関しての戦略の二つが不可欠になると。