イラッとする会議あるあるが満載「会議でスマートに見せる100の方法」

一年の最初に読む本は京極夏彦の本と決めて、数年前までは毎年、年明けは京極夏彦の本から読んでいました。

最近は京極夏彦の本に読みたいものがなかったので、このルールを守っていなかったのですが、今年は「虚実妖怪百物語」と「書楼弔堂 炎昼」があったので、久しぶりに京極夏彦からスタートすることにしました。

というわけで、「虚実妖怪百物語 序」から読み始めたのですが・・・

これが結構苦行で、読むのがしんどくなってきました。そこでちょっと息抜きをしようと思い、「会議でスマートに見せる100の方法」(サラ・クーパー/ビジネスあるある研究会)を読んで気分転換したつもりが先に読み終わってしまいました。

会議でスマートに見せる100の方法

結構話題になっていた本なので、ご存じの方も多いと思いますが、この本は「実用的で役に立つ本」ではありません。

会議あるあるを紹介する本で、この本に載っていることを実践すると、むしろバカにされます。

たまにこの本に載っているようなことをする人がいますが、僕はそいつら全員大嫌いです。

例えば「ホワイトボード戦術」に載っていた「描くだけでスマートに見える21個の無意味な図形」には、会議中、ホワイトボードに描けばそれらしく見える図形がいくつも載っています。

「会議でスマートに見せる100の方法」「ロードマップ(Roadmap)」と書いて、それを四角で囲み「私たちのロードマップはどんなもの?」とみんなに聞く

「ロードマップ(Roadmap)」と書いて、それを四角で囲み「私たちのロードマップはどんなもの?」とみんなに聞くとよいそうです。そうすれば、目標の達成を重視しているように見えるらしいです。

本当にそんなことしているヤツがもしいたら、僕はバカにしますが。

このようなちょっとイラッとくるテクニックがいくつも紹介された本です。

「プレゼンテーション」に載っていた「たいしたことを言ってないのに、聴衆を魅了する方法」の一つがこれです。

「会議でスマートに見せる100の方法」「いい質問だ」と言って質問に答えない

「いい質問だ」と言って質問に答えない

チッ!

「ブレインストーミング」の「チームの創造力の源だと思われる裏ワザ」の一つがこれ。

「会議でスマートに見せる100の方法」有望なアイデアが出たら、わざと反対意見を言う

有望なアイデアが出たら、わざと反対意見を言う

イラッ!

実際の会議でこういうことをするヤツがいたら、ついイラッとしてしまうと思います。この本を読んでおくと、会議で見かけても、会議あるあるとして笑えるようになるのではないかと思います。

一つだけいいなと思ったものがありました。

「集団での会議」の「上司でもないのに場の空気を支配する方法」に載っていた一つです。

「だれかが質問をしたら、答えを知っていそうな人を見る」
もしその人が答えられなかったら、思いっきりがっかりしたようなふりをする。そうすればみんなは、答えられなかった人があなたを落胆させたと思うだろう。

これくらいなら、まわりの人もイラッとしないかも?