セーラーの万年筆インク「極黒(きわぐろ)」は本当にモレスキンでも裏うつりしなかった

気に入って1年前から使っているモレスキンですが、数少ない不満点の中に裏うつりがあります。
モレスキンの筆記にボールペンや鉛筆などを使っている方は気づいていないと思うのですが、万年筆を使うとスゴいことになります。気分よく書いて、次のページにめくってみると、前のページの文字が裏のページにまで滲んでいるのです。
裏うつりしないペンを使えよ!と言われればそれまでなのですが、万年筆が好きなのです。

Twitterやブログなどを見ていると、モレスキンと万年筆の相性は最高だとか、モレスキンに万年筆は合うみたいなことが書かれていることがあります。
僕と何が違うのか調べているうちに、インクによって裏うつりしないものがあることを知りました。
そのうちの一つがセーラー万年筆の「極黒(きわぐろ)」です。

セーラー万年筆のインク「極黒(きわぐろ)」

ペン先や筆圧など他の要因も関係しているかもしれないので、いくつか万年筆やインクを変えて試してみました。しかし、どれも同じような結果だったので、「極黒」を使うまでは半信半疑でした。
で、試してみたところ・・・

セーラー「極黒(きわぐろ)」の裏うつりのテスト

おぉっ! 滲みなし!
滲んでいません。
前のページの文字、見えてますけど・・・ と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
これは前のページの文字が透けて見えているだけです。
滲みとはこんな感じです。

万年筆で書いた時のモレスキンの滲み

「極黒」はこの滲みがないのです。
なぜ他のインクと違うのか?
パッケージにこのように書かれています。

超微粒子顔料インク(ナノインク)

  1. 耐水性に優れている
  2. 目詰まりがなく、筆跡がシャープで奇麗
  3. にじまず裏うつりもない

一般的な万年筆用インクが水性染料インクなのに対して、「極黒」は顔料インクです。
顔料インクはインク中に顔料が入っていて、乾くと耐水性となります。だから万年筆の手入れが悪く、乾燥すると固まって目詰まりすることがあるようです。「極黒」は超微粒子の顔料を採用したので、顔料インクでありながらメンテナンスがしやすいのです。

実は僕が購入したきっかけは年賀状でした。普通のインクだと、雨など水がかかるとインクが流れてしまいます。「極黒」は耐水性に優れているので、宛名書きに使っても問題ありません。
実際に「極黒」で書いた紙に水をかけてみましたが、こすらなければ、まったく滲みも流れもしませんでした。スゴい!

同じシリーズの「青墨」も滲まないそうなので、また試してみたいと思います。
そんなわけで、今は2本の万年筆に「極黒」を入れて使っています。
さすがに全部同じインクにしてしまうのは面白くないので、「極黒」に統一してしまうことはないと思いますが、結構気に入っています。

もし同じような裏うつりが気になっている人がいれば、一度試してみてください。
「極黒」が解決してくれるかもしれません。