Kindleを初めて購入する人にオススメする機種はこれだ!
Kindleの電子書籍リーダーが新機種2種類が加わり、「Kindle」「Kindle Paperwhite」「Kindle Voyage」と一気にラインナップが増えた。
「Wi-Fiモデル」と「Wi-Fi +無料3Gモデル」の選択肢に、今回から「キャンペーン情報つき」「キャンペーン情報なし」の選択肢も増えた。
すでに電子書籍リーダーを使っている人なら、自分にはどの機種が最適かイメージができると思うが、初めて購入する人はどれを選べばよいのか、迷うのではないかと思う。
というわけで、今回は勝手にオススメする機種を紹介したいと思う。
「Kindle」をオススメできない理由
すでに「Kindle」を買ってしまった人には申し訳ないが、正直、「Kindle」はオススメできない。
いろいろ理由はあるが、まず第一に解像度が低い。下は、最近発売された電子書籍リーダーの解像度一覧だ。
- 300ppi(6.0/1080×1440):Kindle Voyage
- 265ppi(6.8/1080×1430):Kobo aura H2O
- 212ppi(6.0/758×1024):Kindle Paperwhite/Kobo glo/Kobo aura(758×1014)/Reader RS-T3S6
- 200ppi(5.0/600×800):Kobo mini
- 167ppi(6.0/600×800):Kindle/Kobo touch
「Kindle」は200ppiの「Kobo mini」より低く、何かと評判の悪かった「Kobo touch」と同じ167ppiだ。「Kobo touch」を使ったことがある人ならわかると思うが、またあの解像度に戻れるか? と聞かれたら、多くの人は「No」と答えるはずだ。
まだ小説などのリフロー型の書籍は多少気になる程度で問題なく読めると思うが、マンガや雑誌など、固定レイアウト型の書籍は結構キビシイものがあると思う。
また、フロントライトがないこともオススメできない理由の一つだ。真っ暗なところで読まないから問題ない。そう思う人もいると思う。常に明るい部屋でしか使わないなら、確かにその通りだろう。でも、電車の中などでも使うなら、フロントライトつきを使ってみると、この良さがわかると思う。電車などで読んでいると、普段はあまり意識していないが、意外と暗くなったりしている。明るくなったり、暗くなったりの変化がぜんぜん気にならず、本に集中することができる。
初めて買うので、とりあえず「Kindle」を買ってみようと思ったなら、ちょっと待った!
スマートフォンやタブレットなどと違って、電子書籍リーダーはそんなに進化するものではないので、ちょこちょこ買い換えることはないだろう。とりあえずで買ったつもりが、長い間使うことになる。
おそらく「Kindle」を買うと、あとで「Kindle Voyage」や「Kindle Paperwhite」に買い換えたくなるだろう。だからすでに「Kindle」を買った人は「Kindle Voyage」や「Kindle Paperwhite」を見ない方がよいと思う。
「キャンペーン情報」つきか? なしか?
一番安い「Kindle Paperwhite」は「キャンペーン情報つき、Wi-Fi」で10,280円。「キャンペーン情報なし」は+2,000円、「Wi-Fi +無料3Gモデル」は+5,200円。つまり一番高い 「Kindle Paperwhite」は「キャンペーン情報なし、Wi-Fi + 無料3G」で17,480円になる。
キャンペーン情報
キャンペーン情報付きモデルの場合、お得なキャンペーン情報やおすすめ商品がKindle端末に表示されます。表示されるキャンペーン情報には以下のようなものがあります:
- Kindle月替わりセールの予告
- 日替わり無料アプリ
- おすすめスポンサー広告
このキャンペーン情報はスリープモード時のスクリーンセーバーやホーム画面の下部にだけ表示されます。読書を楽しんでいる時に表示されることはありません。
「Kindle Paperwhite - 最高の読書体験、そのための電子書籍リーダー」より
「おすすめスポンサー広告」の内容がちょっと気になるが、「Kindle月替わりセールの予告」「日替わり無料アプリ」ならお得な情報(のはず)なので、悪くはないと思う。
スリープモード時のスクリーンセーバーやホーム画面の下部に表示されるということなので、「Kindle カバー」を使っていれば、あまり関係ないと思っていた。カバーを開いた瞬間にスクリーンセーバーが終了してしまうから、広告を見る機会がないと思っていたのだが、実際には「おすすめスポンサー広告」は、画面をスワイプしなければ消えないらしい。
このスワイプが面倒だと感じるなら「キャンペーン情報なし」を選ぶとよいだろう。スワイプくらいどうってことがないと感じるなら2,000円安い「キャンペーン情報つき」を選ぶとよいだろう。
「Wi-Fi +無料3G」をオススメする理由
「Wi-FiモデルとWi-Fi +無料3Gモデル」に書いてある「3G接続」にこのような注意書きがある。
3G接続は日本の国内のみ。また、コミックなど一部大容量のファイルは3G接続でダウンロードできません
「Kindle Voyage - 至福の読書体験を追及して作りこんだ電子書籍リーダー」より
海外で使う人は「Wi-Fi +無料3G」を選ぶメリットがほとんどないので「Wi-Fi」となるだろう。
しかし、日本で使う人には「Wi-Fi +無料3G」をオススメしたい。
「外出中など、家以外で電子書籍を購入しないから、無料3Gは必要ない」
「マンガがダウンロードできないから、無料3Gは必要ない」
ネットでの評判を見ていても、このような意見をよく見かける。
確かに、無料3Gは場所を気にせず、電車の中でもどこでも電子書籍が購入できる。とても便利だ。でも、実際に購入することは少ない。それにどうしても購入したい時は、カフェなどWi-Fiのある場所に行ったり、スマートフォンのテザリング機能を使えばなんとかなる。
「Wi-Fi +無料3G」のよいところは、「Whispersync機能」で、何も意識せずに同期ができてしまうところだ。
例えば、朝、通勤電車の中で「Kindle Paperwhite」で本を読む。昼休み、ランチに入った店が混んでいたので、続きをスマートフォンの「Kindleアプリ」で読もうと思った時、「Kindleアプリ」を立ち上げると、朝の続きを読めてしまう。そして、夜、帰りの通勤電車で「Kindle Paperwhite」を開くと、そのまま昼の続きが読める。ベッドに入るがなかなか寝られないので、枕元に置いてあるスマートフォンの「Kindleアプリ」を立ち上げると、続きが読める。
これをスマートフォンのテザリング機能でやろうと思うと、面倒くさくてやってられない。「Kindle Paperwhite」だけで読んでいるから、スマートフォンの「Kindleアプリ」なんて使わない。という人には、逆にスマートフォンの「Kindleアプリ」もオススメしたい。「Kindle Paperwhite」がなくても読める便利さを知ってしまうと、「Kindle Paperwhite」だけには戻れなくなるだろう。
オススメ機種は?
オススメ機種は「Kindle Paperwhite」と「Kindle Voyage」の「Wi-Fi + 無料3G」モデルだ。
この中から選べば、どれを選んでもよいと思う。
- Kindle Paperwhite
キャンペーン情報つき、Wi-Fi + 無料3G:15,480円
キャンペーン情報なし、Wi-Fi + 無料3G:17,480円 - Kindle Voyage
キャンペーン情報つき、Wi-Fi + 無料3G:26,680円
キャンペーン情報なし、Wi-Fi + 無料3G:28,680円
電子書籍を読むために、2万円以上出せるなら「Kindle Voyage」、出せないなら「Kindle Paperwhite」。
正直、「Kindle Paperwhite」と「Kindle Voyage」は差があると言えばあるが、ないと言えばない。
解像度で言えば、212ppiと300ppiで、当然「Kindle Voyage」の方がよい。大きさも169×117×9.1mmと162×115×7.6mmで「Kindle Voyage」の方が数mmずつ小さく薄い。重量も215gと180gで「Kindle Voyage」の方が軽い。
それ以外にもフロントライトが自動調整機能付きになったり、ページめくりボタンが搭載されたり、ディスプレイがプラスチック製から強化ガラス製になったりと、「Kindle Voyage」の方がよいことは確かだ。
中には、1回の充電の最長利用可能時間が「Kindle Voyage」の6週間に対して、「Kindle Paperwhite」は8週間のように「Kindle Paperwhite」の方がよいところもあるが、概ね「Kindle Voyage」の方が優れている。
これだけの機能に対して、11,200円余計に払えるなら「Kindle Voyage」を買うといいだろう。数年間快適なKindle生活が送れることができる。
そこまで出せないなら「Kindle Paperwhite」でも、十分満足することができるだろう。
というわけで、小説などのリフロー型の書籍には「Kindle Paperwhite」と「Kindle Voyage」がオススメだが、マンガや雑誌など固定レイアウト型には? と聞かれたら、6.8インチでより画面の大きな「Kobo Aura H2O」か、タブレットの方が読みやすいのではないかと思う。
小説などのリフロー型には5〜6インチがベストだと思っているので、5インチ(900×1200、300ppi)で、防水の「Kindle mini」が欲しいのだが、作らないわなぁ・・・