最初の一冊に「サラサラ読めるのにジワッとしみる『マーケティング』のきほん」

普段、本を買ってすぐに読むことはありません。
気になった本があれば、とりあえず買う。そういう本がいっぱいあり、本を読む時はその中から選ぶ。

だから、中には買ってから時間が経ってしまい、どうしてこの本を買ったのか? と思うような本もあります。

「サラサラ読めるのにジワッとしみる『マーケティング』のきほん」(庭山 一郎)もそんな本でした。。

サラサラ読めるのにジワッとしみる「マーケティング」のきほん(庭山 一郎)

ある程度、知っているけど、もう一度基本から勉強しよう。
と、思って買ったのだと思いますが・・・

やっぱり読み始めて、ちょっとガッカリしました。

基本から勉強し直すのはいいけど、あまりにも基本過ぎたので。

マーケティングについて、ほとんど何も知らない人には、マーケティング用語など一から説明されているので、参考になると思います。そして、この本で興味を持ったことや、気になったことについて、もっと詳しい本を読めば、さらに知識が深くなると思います。

でも、ある程度他の本を読んでいたり、知識のある人には、ちょっと退屈というか、他の本を読んだ方がいいのではないかと思います。

最後に、参考になったことなど、3つ紹介します。

BtoBの場合、購入するお金は会社が払いますから「稟議」または「予算確保」というプロセスが必ず入ります。論理的に説明し、納得した担当者が今度は自分の会社を説得できる材料を提供する、という設計にしなければなりません。デザインもそうした論理的・客観的な説得力が必要になります。グラフや数字が多いのはそういう意味なのです。

ちゃんと伝わらないと、費用だけで決められてしまうことが多いような。

顧客データシステムで多くの企業が陥る落とし穴は「とりあえず購入して顧客データを貯め、その使い方は後で考える」という考え方です。CRMでもポイントシステムでも失敗の原因はいつもこのイージーな考え方です。最初にデータの使い方をしっかり考えてそれに最適化して構築されたシステムだけが役に立てる、ということを忘れてはなりません。

これは結構あるあるですね。
仕組みを入れれば解決すると思ってしまうのかなぁ?

Webサイトを作るにあたって最も避けなければいけないことは、社内の声の大きい人に合わせて作ることです。多くの場合は目的とはかけ離れたサイトになります。特に制作会社をコンペで決めるときによく起こる問題です。コンペに応募した会社は落札したいので、最も影響力のありそうな人に合わせたデザインを提案します。社内の影響力のある人は、大抵は「実際に見てほしい人とはまったく別のセグメント」に属する人です。

これもあるある。
決裁権を持つ人が決めると、こうなってしまうことが多いですね。