「Apple Music」は音楽の聴き方を変えるのか? よい点、気になった点など

今回は、7月1日にリリースされた「Apple Music」を使ってみて感じたことあれこれについて。

Apple Music

最初に、最近の音楽の聴き方やお金のかけ方などについて。

音質にはそれほどこだわっていないので、CDはすべてiTunesに入れてしまっています。CDを直接聴くことはほとんどありません。

iTunesには現在9,234曲入っていて、128GBのiPhone6 Plusにもすべて入れ、通勤の電車の中や、車の中(iPhone→Bluetooth接続→カーナビ→ライン接続→カーステレオ)で聴いています。
あとは職場で常に流れているはFMラジオを聴くくらいです。

最近、買うのは、主にCD、たまにiTunesStoreですが、年間に10枚弱、金額で言うと2万円くらいです。
そんなわけで、70年代〜90年代あたりのロックを中心に、最近買ったものを聴いています。

職場ではFMラジオで知らないアーティストの曲も耳にしますが、自分で自主的に聴くのは好きなアーティストの曲だけで、CDを買って聴くというスタイルです。だから「月額●●●円で●●●万曲が聴き放題!」みたいなサービスには、まったく興味がありませんでした。

そんな僕が、まだ利用し始めてまだ2、3日ですが、Apple Musicを使ってみて、どう感じたのか?

「Apple Music」も興味ありませんでした。

「聴き放題」もそうですが、「食べ放題」なども好きではありません。食べたいものだけを食べればいい。焼き肉が食べたければ、自分の食べたい肉を食べたい量だけ食べればいい。食べたい以上に食べたいと思わないし、飲み物やたいして美味しくないデザートなんて、まったく食べたいと思わない。

「食べ放題」なんて浅ましい人間が食べるものだ。
「聴き放題」も、人間のクズが聴く音楽だ。
そう思っていました。

新しい「ミュージック」アプリ

今回、勝手に「ミュージック」アプリがアップデートされ、すっかり変わってしまいました。
「Apple Music」が別のアプリでスタートしていたなら、入れてなかったかもしれませんが、自分の意思とは関係なしに勝手にiPhoneに入ってきたのです。

「Apple Music」3ヵ月無料トライアルメンバーシップ

迷惑な話ですが、しょうがありません。

ん? 3ヵ月間無料トライアル? 試してみっか・・・

「Apple Music」個人、ファミリー(最大6メンバー)

個人なら「980円/月」、ファミリー共有を使っていれば「1,480円/月」。
最大6人まで使えるので、ファミリー共有を使っている人なら、かなり割安ですね。

「Apple Music」お気に入り

好きなジャンル、好きなアーティストを選んでいくわけですが、最近のアーティストをよく知らないせいか、知らない人も多く、好きなアーティストがほとんどありません。
「ミュージック」アプリに入れてるアーティスト情報は利用してないのかなぁ?

ここで、一番文句を言いたいのは、カタカナ表記とアルファベット表記が混ざっているところです。
前々からなんとかして欲しいと思っているのですが、「iTunes Store」で買うと鬱陶しいことが起こるのです。

「iTunes Store」に物申す!

僕はアーティスト名やアルバム名などはアルファベット表記で統一したいのです。
例えば、テイラー・スウィフトなら「Taylor Swift」と表示させたい。ところが、「iTunes Store」で買うと「テイラー・スウィフト」と表示される。

見た目がカッコ悪いなどもありますが、ソートすると「T」ではなく「た」に並ぶってわかりにくいのです。
これだけでも十分鬱陶しいのですが、「カタカナ表記」の方がわかりやすいって人もいるので、百歩譲ってここはガマンしましょう。「情報を見る」で自分で修正することができるので、手動で「Taylor Swift」に修正します。

ヤッター! 「Taylor Swift」と表示された。「T」の中にある。
スッキリ〜!
のはずなのですが、これがどういう時に変わるのかわかりませんが、しばらくして見ると「テイラー・スウィフト」に戻るのです。
何してくれとんねん!
と、思って修正しようとしたり、再生すると、パッと修正した「Taylor Swift」に戻るのです。
かなり鬱陶しいのですが、これがさらにわけわからない状態になってきます。

例えば、テイラー・スウィフトの「1989」というアルバムを購入していたとします。
「1989(テイラー・スウィフト)」と表示されるので、アルファベット表記の「1989(Taylor Swift)」に修正します。
いつの間にか「1989(テイラー・スウィフト)」に戻ります。
その中の一曲「Shake It Off」を再生したとします。再生した「Shake It Off」は「1989(Taylor Swift)」に戻ります。ところが、その他の曲は「1989(テイラー・スウィフト)」のまま。

こうなると、カオスになります。
「T」の中の「1989(Taylor Swift)」に「Shake It Off」が、それ以外の曲は「た」の中の「1989(テイラー・スウィフト)」に・・・

以前は、気づくたびに修正していましたが、最近はもうあきらめてしまいました。
この仕様、なんとかして欲しいです。これがあるために、いまだにCDを買っています。CDってiTunesに曲をインストール時にしか使わないインストールメディアみたいなもので、もう必要ないと言えば必要ないのですが、iTunes Storeに移行できずにいます。

と、ぜんぜん関係のない話を長々と書いてしまいましたが、このあたり、なんとかしてもらいたいところです。

Apple Music「ミュージック」アプリ

今まで使っていた「ミュージック」アプリのすべてが画面下のメニューの一番右「My Music」に入れられてしまってます。メニューの設定はどこかで変更できるとは思いますが、「Apple Music」を使わない人には使い勝手が悪くなっています。

また、「アーティスト」の中のシャッフルがなくなった?
探してもわからなかったのですが・・・

5段階のレート「★★★☆☆」について

今まで使っていた5段階のレート「★★★☆☆」も辛うじて残っていますが、新たに「♡」ができたので、いずれ削除されしまうのではないかと気になりました。
今までせっせとレートをつけていったのに・・・

「★★★★☆〜★★★★★」で絞り込むスマートプレイリストを作って、それらの曲の「♡」を「♥」にすれば、手動で移行できるのですが、何が気に入らないかというと、オンオフしかないので「評価してオンにしなかった曲(オフに判定した曲)」と「まだ評価していない曲(オフのままの曲)」はどちらも同じ「♡(オフ)」の表示になってしまうところです。

5段階のレートの時は区別がつきます。

  1. ・・・・・(まだ評価していない曲)
  2. ★☆☆☆☆(評価した曲)
  3. ★★☆☆☆(評価した曲)
  4. ★★★☆☆(評価した曲)
  5. ★★★★☆(評価した曲)
  6. ★★★★★(評価した曲)

♡では、1と2の区別がつきせん。

  1. ♡(まだ評価していない曲)
  2. ♡(評価した曲)
  3. ♥(評価した曲)

普通の人はそれほど気にならないのだと思いますが・・・

よいと思ったところ

「Apple Music」AC/DC

よいと思ったのは、CDでは買うほどでもないと思っていたものが気軽に聴けるところですね。

久しく聴いていなかったアーティストのちょっと気になったレベルのものも聴いて、あらためてまた聴き始めることになるのではないかと思いました。

「Apple Music」プレイリスト

あと、テーマ別のラジオや、プレイリストもたくさん用意されているので、自分でわざわざ作らなくても今聴きたい気分の曲が手軽に聴くことができるのは、とても便利だと思いました。

当然、自分の持っていない曲も入っていますので、またここから好きになるアーティストも出てくることでしょう。

Apple Music「ステーションを開始」とか、何をするものかよくわからん

ただ、メニューを選んでも「ステーションを開始」とか、何をするものかよくわかりません。まだまだ使いこなせていません。

気になったところ

MacのiTunesもアップデートされたのですが、その時「icloud ミュージックライブラリを使うか?」みたいな確認画面が出て「Yes」を選んだら、「マイミュージック」に入っている曲を次々とアップロードし始めました。
えっ? これ何?
3,980円/年のサービス「iTunes Match」とはまた別のサービス?
わけがわからないことになっているので、どのようなサービスか調べようとしたのですが、どこを見ればよいかわかりませんでした。
もうちょっとわかりやすくしてくれ。

その他、気になったのは、iTunes Storeで扱っている曲が全部聴けるというわけではないというところです。iTunes Storeで販売している曲でも、扱われていない曲もありました。そういう曲を聴こうと思うと、結局、iTunes Storeで買わないといけません。今後、そういう曲は減るのかもしれませんが。

今まで音楽に使うお金が年間1万円までの人には、個人で「980円/月」、ファミリー共有で「1,480円/月」で聴き放題とはいえ、1万円以上になるので、ビミョーなところかもしれません。

もともと1万円以上使っていて、自分の好きな音楽が扱われているなら、よいのではないかと思いました。ただ、これってデータ通信料がスゴいことにならないのかな?
と思っていたら、こんな記事を見つけました。

Apple Musicは1日約3時間再生で7GB制限に?ビットレート170kbps前後の可能性」を読むと、「1日3.3時間程度の利用×30日で、7GB」になるようです。う〜ん、結構いきますね。

自分の使い方でザックリ計算すると、4GBくらいいきそうです。Apple Musicの月額料金はそれほど気になりませんでしたが、こっちはちょっと気になる数字です。

Connectのように好きなアーティストを追いかけるサービスもありますが、全体的に受ける印象は「好きなアーティストの音楽を聴くスタイル」よりも「BGM的にええ感じの音楽を簡単にチョイスして聴くスタイル」に向いているように感じました。

今のところ、過去に購入した9,200曲と、年間数枚のCDだけで満足しているので、なくてもいいかなと感じていますが、残りの2ヵ月半でもうちょっと検討しようと思っています。