おもしろい本を読みたい。東野圭吾「手紙」
「手紙」(東野 圭吾)を読んだ。
最近、読む本、読む本、ハズレとまではいかないけど、期待している以上の本に出会えず、読み終わった後、ガッカリすることが少なくない。
ちょっとここらあたりで、読み終わった時に「おもしろかった!」と感じる本が読みたい。
というわけで、この「手紙」を読むことにした。
東野圭吾は、過去に「秘密」や「白夜行」「幻夜」「夜明けの街で」「さまよう刃」など読んだが、いずれもおもしろかったし、「手紙」を読んだ人から感動したと聞いている。
これなら間違いないはず。
というわけで、あらすじも読まずに、読んだ。
武島直貴の兄・剛志は、弟を大学に入れてやりたいという一心から、盗みに入った屋敷で、思いもかけず人を殺めてしまう。判決は、懲役15年。それ以来、直貴のもとへ月に1度、獄中から手紙を送る剛志。
「Amazon.co.jp: 手紙 (文春文庫): 東野 圭吾: 本」より
一方で、進学、恋人、就職と、つかもうとした人生の幸福すべてが「強盗殺人犯の弟」というレッテルによって、その手をすり抜けていく直貴。日を追うごとに、剛志からの手紙は無視され、捨てられ、やがて...。
兄の剛志が強盗殺人を犯したばかりに、直貴は理不尽な扱いを受ける。
身寄りもいないため、生きるだけで精一杯。普通に暮らすことがこんなに大変なのかと感じた。
でも、感じたのはそこまで。
それ以上、感情を揺さぶるものはなかった。
特に、最後、ある決断をした直貴がとった行動は理解できなかった。
なんのために?
うむむ・・・ 期待しすぎてるのかな?
今回も期待以下であった。