「ポメラ(DM20)」と「Evernote」をつなげる「ポメラQRコードリーダー」

あえて今さら紹介するまでもないと思うのですが、今回はキングジムの公式iPhoneアプリ「ポメラQRコードリーダー」です。

「ポメラQRコードリーダー」は「ポメラ DM20」で作成したデータをQRコード化して、iPhoneでメールに添付したり、Twitterに投稿できるアプリです。以前からあったのですが、9月29日にバージョンアップされ、Evernoteに対応したり、QRコードが自動認識されるようになりました。

ポメラQRコードリーダー

過去に「「ポメラ DM20」を1週間使ってみた感想」や「「ポメラ DM20」を2週間使ってみて」で「ポメラ DM20」をおすすめしてきましたが、100%全力でおすすめすることができませんでした。
それは入力後のデータの扱いです。

「ポメラ DM20」を2週間使ってみて」では、このように書いていました。

PCとの連動

ポメラだけではプリントアウトもメール送信することもできませんので、入力したデータは最終的にPCなどにデータを移す必要があります。
microSDカードを使うか、USBケーブルでつなぐか、DM20ならQRコードから携帯電話に移すこともできます。

それほど手間にならない。とは言うものの、正直どれも面倒くさいです。
「Evernote」や「Dropbox」などを使っていると、データの移動を意識せずに複数のPCやiPhoneでデータの共有化ができます。これらのサービスを利用する前なら気にならなかったかもしれませんが、毎日当たり前のように利用している今、コードを常に持ち歩いて、PCとつないでデータを移すというというのは、不便に感じます。

「ポメラ DM20」を2週間使ってみてより

さらに「iPad Keyboard Dockで快適iPad生活」では、買ったばかりのiPadと比べて「なんとなくポメラの存在感が薄くなりそうで心配しています」とまで書いていました。

正直、ますますポメラのデータのやり取りが面倒に感じてきました。
どう考えてもメモならiPadの方が便利に感じます。

バッテリーも長持ちして気にすることないし、ポメラが勝るところと言えば、長文を入力する時、スタバなどでさりげなく使いたい時くらいでしょうか?
iPadはまだ珍しいのか、机の上に寝かせて置いて、オンスクリーンキーボードで入力していても、ジロジロ見られます。

とてもじゃないけど、このiPad Keyboard Dockに差して使うことは、恥ずかしがりの僕にはできません。
その点、存在感の希薄なポメラなら、安心して使うことができます。
あまり長文を入力する機会は少ないので、なんとなくポメラの存在感が薄くなりそうで心配しています。

iPad Keyboard Dockで快適iPad生活より

確かに一時、カバンの中からポメラが消えていた時期がありました。
でも、今はiPadとともに毎日鞄の中に入れています。
「ポメラQRコードリーダー」を使ったデータの移行が想像以上に便利だったのです。

実際に見ていただいた方がよくわかると思います。
まず、Evernoteに送りたい文章を表示し、「QRコードを表示」メニューを選びます。

「QRコードを表示」メニュー

QRコードが表示されます。
文章の長さによって複数になります。

QRコード

「ポメラQRコードリーダー」を立ち上げます。

「ポメラQRコードリーダー」画面

初めて立ち上げる時は「設定」で「Evernote」の設定が必要になります。

僕は使っていませんが、「Twitter」の設定を行えば、ツイートすることもできます。

「ポメラQRコードリーダー」設定

読み取り画面になると、iPhoneのカメラをポメラの画面に向けようとすると、すかさず「カシャッ!」

「ポメラQRコードリーダー」読み込み

「えっ?もう取り込んだの?」と思うくらいの秒殺です。
QRコードが1枚の時はこれで完了ですが、複数ある時はポメラの「↓」キーを押して、2枚目のQRコードを表示させます。
再びカメラを画面に向けようとした途端「カシャッ!」
早いぜ!早すぎるぜ!
と、思ってしまいました。
全部読み込むと、iPhoneに読み込んだ文章が表示されます。
ここで「Evernoteクリップ」を選びます。

Evernoteクリップ

処理が始まり・・・

「ポメラQRコードリーダー」処理中

あっという間に完了です。

Evernte 新しいノート作成

ここまで10秒ほどです。
長くても1分はかからないと思います。

「Evernote」から「ポメラ」にデータを戻すことはできません。
「ポメラ」から「Evernote」への一方通行ですが、原稿の下書き用と割り切れば、不満はありません。

確かに、iPhoneやiPadとBluetoothキーボードがあれば双方向で「Evernote」とやり取りすることができます。
でも、「ポメラ」のよさは喫茶店でも、電車の中でも、2秒で立ち上げて、2秒で閉じる。そこではないかと思います。

MacBook Airもかなり魅力的なのですが、370gという軽さと、エネループでも15時間(アルカリ乾電池なら20時間!)というバッテリーの持続時間を考えると、使うか使わないかわからないけど、とりあえずカバンの中に入れている今みたいな使い方なら「ポメラ」があっているように思っています。

iPadを購入してからもうすぐ半年。
iPhone、iPadと「ポメラ」、さらに最近はアナログへの回帰熱も高まり「モレスキン」も持ち歩くようになりましたが、それぞれ役割があり、使い分けています。
でも、逆にiPadが中途半端な存在になりつつあります。